春が待ち遠しくなる! 人気のニットアッパーシューズとは?

ここ数年スポーツシューズのブランドで、ニットアッパー*のスニーカー人気が過熱しています。

ニットスニーカー、ニットアッパーシューズなどとも呼ばれるシューズです。

多くはいわゆる一体型(縫製によりいくつものパーツが縫い合わされているのではなく、1本の糸で編みこまれた靴下のような構造)のアッパーです。そのアッパーにソールがついているだけなので、とても軽く、通気が良く、何より靴下を履いているようなフィット感が特徴です。

※ニットアッパーの始まりは2012年にアメリカのNIKEが発表した「FLYKNIT(フライニット)」というランニングシューズでした。「靴のiphone」と呼ばれるほどの革命的なシューズとして話題に。
靴下のようなくだけた外見に「これは格好いいのか?」と目を疑ったものですが、瞬く間に世の中に広まっていきました。

ニットアッパーは、圧倒的な軽さとフィット感から、はじめはおもにランニングシューズに使われた技術です。やがてストリートにも映えるデザイン性の高いニットスニーカーが各社から発売され、今ではスニーカー売り場には必ずあるアイテムとなりました。

私が取り扱うMBTにも、春夏新商品としてニット素材を使ったシューズが登場しています。

見た目にも軽やかで、春が待ち遠しくなりますね。携帯しやすいこともあり、旅行のお供にも最適なのです。

もちろんシューズの良さはアッパーの素材だけで決まるわけではないので、ソールの構造や木型など、足に合うものを実際にフィッティングして探すのが一番です。

こうしてみると、やはり靴はファッションの一部とあって世相を反映している気がします。

かつてココ・シャネルは1915年にジャージー素材を使用したドレスを発表。身体を締め付けず、動きやすく、体型を問わない服は、当時の女性の秘めたる願望を形にしたものでした。

シャネルのジャージドレスからおよそ100年。

都市生活において靴に与えられる役割は、「足元を保護し装飾すること」から「身体をより自由にすること」へシフトしているのかもしれません。ニットアッパーがますます注目を集めそうです。

白:NICO 8 W-WHITE ¥23,000(税抜)グレ―:BOSTON WT M-KNIT W-TAUPE GRAY ¥23,000(税抜)共にMBT

Text / 山田幸代

セラピスト・ショップオーナー。20歳よりセラピストとして働き、体内・外の健康と美容に関わる。2006年渋谷区に恵比寿コア http://coregallery.jp をオープン。「一生自分の足で歩くために!」をテーマに、生理学に基づいたフットウェア【MBT】の販売をメインに、足からの健康を提案している。好きな言葉は「審美眼」。

 

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