新茶のシーズンです!【お茶特集①】奥の深いお茶の世界

茶摘み歌「夏も近づく八十八夜♪」立春から数えて八十八夜目、八並びの縁起のよい日、2018年は5月2日でした。この前後は、お茶の新芽を摘んだ新茶・一番茶のシーズンで、おいしいお茶が出回ります。と、いうことで5月は【日本のお茶特集】。

 

お茶をテーマにした静岡にある温泉旅館、茶葉を摘んでからお茶ができるまでなど、知っているようで知らなかった日本の“お茶”のあれこれをお届けします。おいしいお茶の一服がさらに味わい深いものなるはず。

お茶は年に3回から4回、新芽が出る収穫期がありますが、そのうち最初に出た新芽を使って作るお茶を一番茶(新茶)といって、旨みの元のテアニンという成分が多く含まれて味わい深いお茶です。

まず新茶は、摘むタイミングが大事、新芽が出て、下が固くならないうちに摘まないといけません。そして、いったん摘み取るとすぐ酸化が始まるので、6時間以内に製茶(お茶特集の第3回で詳しく製茶の過程をご紹介します)をしなければなりません。なので、このシーズンの茶農家さんは大忙し。私たちが訪れた静岡の茶農家さんは、毎日、夜は10時に寝て真夜中の1時に起き、収穫から製茶まで行うと言われます。

製茶とは、お茶を蒸して炒るという工程によって、酸化酵素が活性を止め、乾燥させて保存できるような状態(荒茶)にすること。これをしないで放っておくとすぐ発酵して紅茶になってしまうのです。

私たちがよく狭山茶、掛川茶などと呼ぶのは、産地名。これとは別にお茶の品種名があり、この品種や蒸し具合、また畑の違うお茶を原茶といいます。この原茶の味、香り、色などのバランスを考えてブレンド(合組:ごうぐみ)することでお茶が仕上がります。

お茶特集の第2回は、「星野リゾート 界 遠州」で体験した新鮮な原茶のテイスティングと合組レポートをお届けします。

Text / W LIFE 編集部

 

 

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