日本の建築美の秘密を見た!「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」

すでに入館者数が20万人を突破した人気の展覧会、六本木ヒルズ森タワーの森美術館で開催中の「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」を見て来ました。

入ってすぐ、天井まで続く見事な『木組インフィニティ』に目を奪われます。これは、開幕からほぼ2カ月間の入館者アンケートで「よかった作品」ランキング1位にもなった作品。釘を1本も使わず、4 種の部材を木組によって 5.3m の高さまで組み上げた立体木格子は、〈ミラノ国際展覧会2015日本館〉のために制作されたものを今回の展示のために再制作(北川原 温 2018年)。日本の精神を感じるさせるようなシンプルな美に見とれます。

入館者アンケート人気ランキング第2位となったのは、千利休作とされ、現存する茶室建築としては日本最 古の国宝、『待庵』の原寸再現模型。実際に人がくぐり入れることができる最小限のにじり口から入って、その幽玄な空間を実体験することができる貴重な展示です。(伝千利休 《待庵》 1581 年頃(安土桃山時代)/2018 年(原寸再 現)制作:ものつくり大学)

そして、こちらは東京オリンピックに際し「国立代々木屋内総合競技場」を設計した丹下建三の自邸(1953年 丹下健三:現存せず)の模型。「芸術家、デザイナー、建築家らが集う場になり…(それだけでなく)約300坪の敷地には塀を設けず、築山によって周囲と分離したため、近所の子供らが自由に敷地内を駆け回った」と説明文にもあり、自邸という粋を超えた建物は、sさすがです。

単なる展示を見て回るというより、素材から建物、過去から現代、日本の建築美を”体感”できるとても面白い展覧会です。夏休みに親子で行くのもおすすめ。

 

会期:2018 年 4 月 25 日(水)から 2018 年 9 月 17 日(月・祝)まで。

開館時間:10:00-22:00 | 火 10:00-17:00  いずれも入館は開館時間の 30 分前まで ※会期中無休

入 館 料:一般 1,800 円、学生(高校・大学生)1,200 円、 子供(4 歳~中学生)600 円、シニア(65 歳以上)1,500 円*税込み

問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル) 森美術館ウェブサイト http://www.mori.art.museum

 

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