「いったい何があるのか?」ラオス初訪問:世界遺産の街ルアンパバーンへ

村上春樹は「ラオスにいったい何があるんというんですか?」と言い、50カ国以上を訪れたトラベルアクティビストの真里さんにも初訪問というラオスの興味駸々のレポートです。

ラオス初訪問です!今回の旅のルートは、日本からバンコク経由、バンコク・エアウェイズで1時間半のフライトでラオスの古都ルアンパバーンへ。フランス植民地時代、ラオス王室が置かれていた街で、ラオス北部の山岳地帯に位置します。1995年に街全体がユネスコ世界遺産に登録されました。

ルアンパバーンの主要部は一周3.5キロ弱。交通量も多くなく、信号機はひとつもありません。フレンチコロニアル調の建物がそこここに。昔、日本にもよくあった何でも売っている“荒物屋”さんや駄菓子屋さんなどもあちこちに。ラオス北部から中国南部に住むモン族は、日本人と風貌が似ていて、初めて来た国なのに懐かしい気持ちになります。

ラオス国民の60%は仏教徒。特にここルアンパバーンには80を超える仏教寺院があり、早朝には赤い衣をまとった多くの僧侶が街中を托鉢して歩くことで知られています。私もまだ暗いうちのホテルをでて、供物のもち米やフルーツ等を準備し、道の端に座って僧侶が通られるのを待ちました。「僧侶に触れてはいけない、僧侶より頭を低く保つ」など、敬意を表すために気をつけなければならない点があるので注意。日の出前の薄暗い中、多くの僧侶が托鉢をして歩くその風景は、幽玄でもあり、敬虔な気持ちになりました。

 

滞在中、楽しみだったのが、お食事。お隣のタイのように辛い料理はなく、カンボジアやベトナムのお料理より塩加減が日本人の口に合います。たくさんの野菜やハーブを使っていてとてもヘルシー。ホテルでの朝ごはんも、街中の家族経営の小さな食堂・おしゃれなレストランなど、どこで何を食べてもおいしい!特に気に入ったのは、米粉でできた麺。朝食か昼食に、滞在中ほぼ毎日食べていました。米粉の麺というとベトナムの平麺のフォーが有名ですが、ルアンパバーンの米粉の麺はフォーと違って丸麺。しかもタピオカ粉を混ぜているので、モチモチ感が半端ない!

おいしいラオス料理に感激ながら街を散策していると、“Cooking School”という看板が。レストランに併設されているラオス料理教室を見つけました。クラスは英語でおこなわれるとのことで、早速参加申し込みをしました。私が参加したクラスは、シェフによる4種類の料理のデモンストレーションを見て、その中のひとつを選んで自分で作ります。私はチキンサラダを選びました。鶏ひき肉を炒め、何種類ものハーブを混ぜ、調味料は魚醤がメイン。シェフからもらったレシピを見ていてわかったのですが、どのお料理もほとんど油を使わないのです。これが、ラオス料理が美味しく、ヘルシーに感じる理由の一つかもしれません。

ルアンパバーンがある北部山岳地帯は、多くの少数民族がいる地域。それぞれの民族の伝統文化がいまだに残っています。その一つがラオスシルク。メインストリートには様々な柄のシルクを売るブティックや雑貨屋さんが。またインテリアやアートを展示したギャラリーもたくさん軒を連ねています。フランスの植民地だったことも影響しているのでしょうか、意外なほどおしゃれな雰囲気です。ラオスシルクは、少し高めですが、草木染めで染めた素敵な風合いのクッションカバーやリゾートドレスなど、つい衝動買いをしてしまうセンスの良さです。

お買い物のもう一つの楽しみは、ナイトマーケット。夕刻になるとメインストリートは車両通行止めになり、露天が次々と店を開き始めます。手すきの紙のノートや地元のラム酒など、日本円で数百円程度のものが中心なので、お土産用にたくさん買い込むには最高!現地の人と「Discount?」と身振り手振りで値段交渉するのも楽しいですよ。私は、コットン製のロングスカート風のパンツを4枚も買ってしまいました。肌触りがよく、お腹まわりはゴムが入っていて伸縮自在、履いていて楽チンです。現地での観光の際さっそく着ていましたし、帰国後、親しい友人にプレゼントしたりしました。

 

 

アマンフリークの私は、今回の旅ももちろん、ルアンパバーンにあるアマンリゾートAMANTAKAに滞在しました!

部屋数は24部屋。私は泊まったのは120㎡のプール付きヴィラ。天蓋付きのベッドの寝室に、大きなソファがあるリビング。バスルームもシャワーだけでなく、バスタブも。中庭には大きなプール、レストラン、スパ、ジム。

私の滞在した11月初旬は、ちょうど雨季が終わったばかりで、観光のピークシーズンはまだ先。かなり空いていて、他のゲストにはあまり会いません。静かな雰囲気のなかに、現地のアーティストが演奏する民族音楽の音色が。

アマン滞在中のマストアイテムのスパは、到着初日にフライトの疲れを取るために60分間のボディマッサージをお願いしました。あまりにも気持ちがよくて、翌日は90分のフェイシャルを。日頃忙しくて緊張している頭や首がほぐれて、お肌もピカピカ。スパは、お風呂・スティームサウナ・ドライサウナと設備が整っていますので、トリートメントの前後にゆっくり過ごしリラックスできますよ。

 

夕暮れ時に、アマンスタッフのオススメ、メコン川沿いの高台にあるカフェThe Belle Riveに行ってみました。山の端に落ちる夕日に照らされているメコン川はキラキラと輝いて、カクテルを片手に最高のひとときに。遠からず再訪しようと心の中で誓うのでした・・・・

Text/トラベルアクティビスト真里

世界中、好奇心を刺激する国々を駆け巡るトラベルアクディビスト。外資系金融機関に勤務の後、1年の3分の1は旅をする生活へ。ジョージア、バルト3国はじめ訪れた国は50カ国以上。日本中も巡り、行った先で出会った人、風景、食etc. 旅の醍醐味をレポートします。

 

 

 

 

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