思わず、ここはどこ?と思ってしまうこの風景。
倉松知さとさんが日本の四季を彩る花と共に、洋館の魅力を伝えてくれます。
ここは、山形市旅篭町にある山形県郷土館・文翔館(旧県庁舎および県会議事堂)です。
正面にある花崗岩が美しいイギリス・ルネサンス様式の洋館は、1916(大正5)年に山形県庁舎として建てられたもの。そして、渡り廊下でつながっている赤煉瓦の建物は、旧県会議事堂です。
旧県庁舎は無料で公開されていて、内装も細部に渡って大変素晴らしい匠の技が詰まっています。
美しい内装には匠の技がいきてます。
映画『るろうに剣心 京都大火編』の撮影に使われたお部屋もありました。
こちらは、しだれ桜と文翔館(旧県庁)。 文翔館は、5月の初旬、お庭には約3000本のチューリップが見 頃を迎え、しだれ桜もまだ少し残っていました。
さて、そんなお庭でいただいたのが、どら焼きの概念を覆す「榮玉堂のどらやき」です。文翔館近くにあるお店は江戸末期の創業。
地元をよく知る方が予約して買って来て下さったのですが、小豆餡が入ったお味以外に、生クリーム味、宇治金味、カマンベール味、チョコ味、和栗モンブラン味、マスカルポーネ×餡味の他、季節限定のものも合わせると10種類以上もありました。
私がいただいたのは、季節限定の苺×マスカルポーネ味。香り高く上品な苺の甘さとふわふわの生地は最高の組み合わせでした。聞けば、わざわざ自家製苺ジャムを作り、それをマスカルポーネクリームと混ぜて作られているとか。
これは、季節ごとの他のお味も試してみたくなりますね。
文翔館
山形市旅篭町3-4-51
電話023-635-5500
https://www.gakushubunka.jp/bunsyokan/
榮玉堂・どら焼き(月曜定休)
山形市旅篭町2-1-45
電話023-622-2134
Text/倉松知さと
関西在住。キャスター、歴史番組制作、京都情報ポッドキャスト制作などを経て、京都・歴史ライターへ転向。京都歴史ガイドブック『本当は怖い京都の話』(彩図社)ほか、雑誌で歴史エッセイを連載中。京都、歴史ジャンルでのラジオ、テレビ出演、講演なども。日本旅行作家協会会員。個人ブログ『京都に来るなら…』https://ameblo.jp/ciaokyoto/