130年の歴史を誇る京都の“ホテル”がリニューアルオープン ミシュラン星のレストランも

1890年、京都東山のふもとに「吉水園」としてオープンした「ウェスティン・都ホテル京都」。京都に於いて「結婚式をするなら、ウェスティン都ホテル京都」と言われた歴史あるホテルが、来年2020年に130年を迎えるにあたり、客室、レストラン、バーを大きくリニューアルしました。

 建物全体は高さ制限のために建て替えはできないものの、内装部分にかなり手を入れて、京都という世界に誇る一大観光地でのラグジュアリー・ホテルを目指しているとのこと。

またレストランにはかの「ドミニク・ブシェ」を迎え入れ、気合いが入っているのがうかがわれます。こちらでは京都という日本を代表する歴史ある場所で、正統派でありながらもブシェ氏ならではの新しい息吹を感じさせてくれる素晴らしいフレンチが、格式のあるホテルならではのスマートで温かみのあるサービスとともに味わうことができます。

レストランの内装も、シックで優しい色合いの中に木を使ったモダンなデザインが取り入れられていて、とても落ち着けます。

そしてさらに嬉しい驚きは、なんとブシェ氏監修の鉄板焼きがあること! しかも最後のシメに「ブイヤーベース・ラーメン」があるというではないですか。これは試す価値があるというもの。

 また、2階にあるメインダイニングでは、広く開放的な空間でブッフェスタイルの食事が楽しめます。こちらはお子様用にかわいらしいスイーツもあり、家族でくつろぎながら好きなものを少しずつ色々いただけるのが魅力。目の前で揚げてくれる天ぷら、その場で握ってくれるお寿司、そしてオードブルには京都ならではのお漬物もあり、と、幅広い年齢層や嗜好に対応しています。

 そしてバー「麓座」は、常にシャンパンを100本以上ストックしてあるシャンパンラウンジとピアノの生演奏が楽しめるピアノラウンジがあり、大人の時間を楽しめます。このバーには、本館と佳水園を手掛けた昭和の巨匠・建築家・村野藤吾氏のデザインであるひょうたんをイメージした飾り棚があり、伝統を感じさせてくれます。

 さて、肝心の客室ですが、特筆すべきは洗い場つきのお風呂。ホテルといえば、日本のホテルでもバスタブでシャワーを浴びなければならない西洋風のスタイルが一般ですが、こちらでは「深め」の日本的な浴槽と、シャワーを浴びられる洗い場があるのです。これは日本人には大変うれしいのではないでしょうか。特にご両親と一緒に京都の旅を考えていらっしゃる方には、是非おすすめしたいポイントです。

 また、素晴らしいのは大切な「眠り」へといざなうベッドです。ウェスティングループ自慢の「ヘブンリーベッド」は、「ホテル業界で最高のベッドを開発せよ」との使命のもとに試行錯誤と失敗を繰り返しながら完成させたもの。不眠症ぎみの人でも文字通り「バタンキュー」で寝られる、というその噂にたがわず特上の眠りを届けてくれること必至で、市内をまわって疲れた身体を癒すにはもってこいです。

 何より素晴らしいのは、そのロケーション。京都市内を見下ろすように建つホテルからは、朝昼は遠くまで見渡せる絶景が、そして夜は京都の夜景が楽しめます。

 さて、ホテルまでのアプローチですが、京都駅からは少々距離はあるものの送迎バスがありますし、すいている時間ならタクシーで15分ほどと思ったよりもずっと便がいいので、お年を召したご両親との京都旅行にもちょうどいいですね。また地下鉄の蹴上駅はホテルから徒歩2分なので、公共交通を利用するのにもとても便利です。

京都というと、まさに高級旅館やホテルからバックパッカー御用達のホステルまで、まさにいろんなホテルがありますが、歴史、規模で他とは一線を画すウェスティン都ホテル京都。 東山の観光に、また記念日などの滞在にいいのでは。

ウェスティン都ホテル京都

住所 : 京都市東山区粟田口華頂町1(三条けあげ)

TEL : 075-771-7111

https://www.miyakohotels.ne.jp/westinkyoto/

Text /善福寺ユウコ

出版社勤務。小学生の頃から筋金入りのロック好きで専門は英国インディーズ。資格をとらない単なるオタクと自分を称しながら、特に旅行、街歩き、ワイン&ビール、食関係、映画、英国ドラマ、ロンドンに愛を注ぐ毎日。

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