湖のオーベルジュにて春の開運 ~発酵と厄祓いで一隅を照らす~

滋賀県、比叡山の山中、世界遺産の延暦寺の続き地に佇む「星野リゾート ロテルド比叡」は比叡山の歴史や文化を生かした体験や、「発酵」をテーマにした「発酵フレンチ」や「厄祓い」などならではのアクティビティを提供してきました。2020年3月31日をもって星野リゾートの運営が終了する予定です。

その前に比叡山や近江の魅力にこだわってきた「星野リゾート ロテルド比叡」が集大成となるプラン「湖のオーベルジュの千秋楽~発酵と厄祓いで一隅を照らす~」2020年2月1日~3月31日の期間で出しています。地元と一緒に作り上げて来た魅力を取材して来ました。

凛とした空気の中、お参りを。身が浄められます。

まず、比叡山という立地ならではの「厄祓い」。延暦寺「やくよけ参拝」日吉大社「やくばらい参拝」というWのありがたい厄祓いを受けることが可能なのです。

まず、最澄により開かれた日本天台宗総本山の延暦寺で、朝のお勤めで厄除けの祈祷に参加し、僧侶による読経や法話で浄められた気持ちに。朝食後は大講堂や文殊楼など延暦寺のお堂巡りを。この期間には、特別に延暦寺で祈祷したオリジナルデザインのご朱印帳もプレゼントされます。

次は、日本一長いレトロな坂本ケーブルに乗って麓へ。全国3800余の日吉・日枝・山王神社の総本宮である日吉大社の国宝・日吉大社西本宮で厄払いのご祈祷を受けます。祈祷後、「金のご朱印」をお下がりで頂けます。日吉大社では、山王社参といって東西本宮を含めてなんと21ものお社をお参りして回ることも可能。厄払いのご祈祷のお陰もありますが、自らもお参りすることで、心も清らかになれる貴重な機会でした。

夕食は、近江の発酵職人からインスピレーションをうけたフランス料理「発酵フレンチ」。四年間熟成した鮒鮓とフォアグラを使ったスペシャリテやロテルド比叡のために2カ月熟成した脛(すね)肉を使った料理などこれまでの集大成と言えるシェフ渾身のコースが最後の2か月間だけ特別に提供されます。

1年寝かしたお酢や、出来立てのチーズも使われます。特別なディナーを飾る信楽焼の器がまたどれも素敵。ドリンクでは、460年の歴史のある酒造と日本酒×フランス料理のペアリングや食後にバターを取り去ってくれるほうじ茶を試してみては(飲み物は別料金)。

朝食は、期間限定で、「発酵スモーブロー朝食」が登場。スモーブローとは、デンマークのオープンサンド。朝食のメインプレートは、発酵のきいたパンにバターを塗って生ハムやサラダ、温泉卵と共に、滋賀県にある明治創業の味噌屋「糀や儀平(こうじやぎへい)」の白みそを使ったソースをかけて出て来ます。

また、オプションとして、3月1日~31日の期間中、金~日曜日には、鮒鮓や熟成肉、日本酒やお酢、お茶などの近江の発酵食を追求する発酵職人の方々が登場する発酵教室を開催。これは、2kg以上あるニゴロブナを使った鮒鮓や、限定の日本酒、最澄が遣唐使で唐から持ち帰ったお茶の原木から分木した特別なお茶など、この時にしか体験できないプログラムとなります。プログラムスケジュールはこちらから。

「湖のオーベルジュの千秋楽~発酵と厄祓いで一隅を照らす~」概要
■期間:2020年2月1日~3月31日
■料金:33,023円~(2名1室利用時1名あたり 税・サービス料別)
*含まれるもの:宿泊、発酵フレンチディナー、スモーブロー朝食、延暦寺・日吉大社の拝観、延暦寺・日吉大社のお下がり
別途(ご朱印各御堂300円、ケーブルカー往復870円が必要です)
■予約:公式サイト http:// http://hr.hotel-hiei.jp/
■備考:天候、延暦寺・日吉大社の行事で開催できない日もあります

星野リゾート ロテルド比叡 https://www.hotel-hiei.jp/

住所:京都市左京区比叡山一本杉

TEL: 0570-073-022 (9:00 〜20:00 )

Text/小野アムスデン道子

世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドを行き来しつつ、世界あちこちにも飛ぶ、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。インバウンド・コンサルタント。日本旅行作家協会会員。

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