W LIFEで5月1日の緊急アンケート「外出自粛の今、何をやりたいですか?」で、断トツ1位は「家の片付け・掃除」。WLIFE人気シリーズ【不老脳】の執筆者で、元ワーキングマザー誌編集長を経ての糸藤友子さんに、片付けやお掃除のアドバイスをいただきました。
「最近、ゴミの日に出ているゴミが増えている!?」と思いませんか? 我が家の近所もそう、東京都世田谷区では、緊急事態宣言以降に粗大ごみ回収の申込件数が増加。通常7~10日以内の回収が3週間待ちになっているそうです。新型コロナウイルスの緊急事態宣言により自宅で過ごす時間が増え、身の回りを整理する「断捨離」を進める動きが出ているそうです。「W LIFE」が5月に実施したアンケートでも、「今やりたいことは家の片付け、掃除」になってます。
とはいっても、思い切って「断捨離」できればいいけれど、やはり億劫ですよね。まずは手軽なお掃除や片づけからはじめてみてはいかがでしょうか? というのも、私は10年ほど前に、ワーキングマザー雑誌の編集長をしていて、子育てと仕事で時間のない働くママたちに様々な時短のお掃除術をお伝えしていました。お掃除や片づけは、ポイントを把握して、ルーチン化してしまえば楽ちんです。
日々、家で過ごす時間が長いので、やはり家がきれいなほうがモチベーションも高まります。またコロナが終息したら、お友人を家に招いてのホームパーティなど楽しいゴールを想定して、ステイホームの今、ぜひ家きれい習慣を身につけてください。
憂鬱な掃除~まずはやる気を出すために3つのスイッチをオン!
どんなことをやるにしても、楽しい!がないと続けられません。面倒なお掃除だって、気持ちを盛り上げることで、楽しさや達成感を得ることができます。“修行”苦行 ”って考えるより、ハッピーにやることを考えませんか?
◆やる気スイッチ1:かわいいTシャツに着替える!
お掃除するからといって、汚れてもいい服やぼろな装いでは、気持ちが盛り上がりません。着るだけでテンションのあがるお掃除ファッションを準備して、やる気を、モチベーションをあげましょう。
◆やる気スイッチ2:好きな音楽をいっぱいかける!
お掃除中に好きな音楽、気持ちを前向きにさせてくれる音楽を流すことをお勧めします。ジャンルはなんでもOK。自分がやる気になる音楽でスタートです。
◆やる気スイッチ3:お掃除前と後に写真を撮る!
お掃除前の写真をとることで、部屋の汚れを客観的にみることができます。「なんとかしなきゃ!」という気持ちが沸き上がるはず。また普段は気付かない汚れや放置されたものにも気づけます。そしてお掃除後にもう一度撮影してみると、達成感で大満足に。がんばった自分をほめたくなります。
お掃除の習慣をつけちゃえばラクチン
汚れは時間がたつほど落ちにくくなります。毎日短時間のお掃除タイムをとりいれ、早めの対策を習慣づけましょう。毎日ちょこちょことお掃除していると、頑固なこびりつき汚れに悩むこともなく、ほんの少しのケアでいつまでもキレイが続きます。
<共通>
すべてのお掃除に共通するのは、換気です。お掃除をする前には、必ず窓を開け、こもった空気を外に出します。たまっていたホコリも風で動き、目立つのでお掃除しやすくなります。窓のないバスルームやトイレ、洗面所は、換気扇のスイッチをオンにします。
・窓を開ける。
・換気扇のスイッチを入れる。
<部屋>
部屋はものが散らかりやすいので、「出したら片づける、使ったらしまう」を徹底します。ものの所定位置を決めておき、使ったあと、もしくは1日の終わりに必ず戻す習慣をつけましょう。
また朝起きたら、寝具の換気をしましょう。空気を寝具にしっかり通し、こもった湿気をとりのぞきます。
・ものを出しっぱなしにしない。
・起きたら寝具に空気を通す。
<キッチン>
キッチンはお料理した後、ガス台・IHヒーターにまだ余熱があるうちにお掃除するのが鉄則。熱で汚れが緩んでいるため力を入れずに落とせます。汚れは使用後がいちばん落ちやすいのでタイミングを逃さずに。
・料理をしたら、キッチンに熱があるうちにさっとひと拭き。
・シンクや洗い桶には何もない状態に。
・シンクまわりの水垢はすべてふき取っておく。
<洗面所>
洗面台は水アカを防ぐため、水滴を残さないようにこころがけましょう。使った後のタオルでさっと拭くなど。洗面台に髪などが落ちていいないだけでも、ちゃんと掃除してる感が生まれます。洗面所は棚の換気にも気をつけて。絞めっぱなしにしている人が多く、気付かないうちに湿気がたまっています。
・洗面台は水滴をオフ
・洗面台に落ちた髪はしっかり拾う
・棚は開けてできるだけ換気を
<バスルーム>
バスルームは、カビの対策が重要です。ホースや桶などが床に接していると、そこからカビが生えてきてしまうことも。ホースや桶、子どものおもちゃなど、すべてフックなどで床から離しましょう。S字フックを活用して! 床の水滴もできるだけとることも重要です。足で排水口に流すか、使ったあとのバスタオルで拭いておきます。
・シャワーや桶などは、フックにかける
・床の水気は足で流すかバスタオルでふき取る
<トイレ>
トイレも使ったあとすぐにお掃除をするのがベスト。使った人が、流せるお掃除ペーパーなどでさっと拭きましょう。夫や子どもたちにも、まずは使ったあとのトイレ習慣だけは、身につけてもらって。とてもラクになります。
・使ったらすぐに、ひと拭き
・家族にも必ずやってもらいましょう
1週間のちょこちょこ掃除でいつもピカピカ
お掃除はまとめてと、思っていませんか? 毎日の生活の流れでできるちょこちょこ掃除をすれば、ラクチンです。またお掃除は土曜日からではなく、金曜日からスタートが正解。金曜日の夜は、平日のストレスが最大限にたまっているもの。ちょっと余計なものを捨てたり、片付けしただけでもストレス発散。気持ちもすっきり、リフレッシュします。
<金曜日>
夜にお掃除のやる気をスイッチオン。週末に備えて、ゴミを片づけたり、持ち物を仕分けしたり、1週間でたまった不要なものを捨ててきましょう。
<土曜日>
午前中に、キッチン、お風呂、トイレと、水回りのお掃除に集中。水アカやヌメリなど、ガンコな汚れがあれば、ここで一気に片づけましょう。平日ちょこちょこやっていればラクチン終了します。
<日曜日>
午前中、リビングからベッドルーム、子ども部屋など、家全体に掃除機をかけます。またお出かけ前には、出しっぱなしの靴をしまったり、玄関の掃き掃除をしたりします。
<月曜日~木曜日>
土日の成果をキープするだけ。②「お掃除の習慣をつけちゃえばラクチン」のポイントだけをやればOKです。
・起きたら窓を開ける
・換気扇のスイッチを入れる
・ものを出しっぱなしにしない。なんでも置き場所定位置へ。
・料理をしたら、キッチンに熱があるうちにさっとひと拭き
・洗面台は水滴をオフ
・洗面台に落ちた髪はしっかり拾う
・シャワーや桶などは、フックにかける
・床の水気は足で流すかバスタオルでふき取る
・トイレは使ったらすぐに、ひと拭き
お仕事のある平日は、お掃除する時間を確保するのも難しい。生活の流れの中で行える、ちょこちょこ掃除をするだけでキレイをキープできるようにしましょう。
Text / 糸藤友子
リクルート→ベネッセ→ミズノを経て、50歳で脳科学ベンチャーへ。母の死をキッカケに健康寿命の延伸をミッションと決める。「人生は1回きりの旅である」から、いろいろな人と出会い、様々な体験をして、豊かに生きたいと願う。ベンチャーでは、脳を計りながら鍛える“最新”脳トレサービスを立ち上げ中。
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