日本各地で35度を超える日が続く8月ですが、目にも涼やかな京菓子でひととき、暑さを凌ごうではありませんか。
まだまだコロナとの戦いは続いているため、なかなか街に出ることはためらってしまいがち。私も大好きな京都の和菓子屋さんを巡ることは断念し、もっぱらお取り寄せかデパ地下で買うスタイルになっています。
さて、お盆前に、京都高島屋のデパ地下で、こんな素敵な京菓子の数々に出逢いました。
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珍しいブルーの和菓子はその名も『銀河』。澄んだ夜空にキラキラ輝く天の川、夏の星座が目に浮かぶ和菓子です。四条醒ヶ井(堀川近く)の亀屋良長さん。錦玉製なので、冷やしても美味しいです。
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涼やかな夏の緑を思い起こさせる和菓子は、千本今出川の千本玉壽軒さん。御菓名は『露草』でした。夏らしい葛菓子です。
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優しいピンク色が艶やかなこの和菓子は、御菓名が『水ぼたん』、乳白色の透明感の奥にあんこが透ける葛菓子は『くずまん』。どちらも西陣の塩芳軒さんです。お店は、安倍晴明で知られる晴明神社からも近いですね。
葛の和菓子は冷やすと透明感がなくなり固くなるので、どうぞこのままで。でも、見目涼やかなので、十分ですね。
私は、冷たい水出しの緑茶でいただきました。
上記の3店は勿論、京都の和菓子屋さんは、このコロナ時代に入り、お取り寄せにも力を入れています。遠方の皆さんもどうぞお気軽にお店のHPを覗いたり、お電話してみて下さい。ご主人とのお話が弾むかも知れませんよ。
もうすぐ9月。秋の和菓子も楽しみですね!
(※なお、配送に向かない和菓子もあるのでご了承下さい。)
『銀河』亀屋良長 https://kameya-yoshinaga.com/
『露草』千本玉壽軒 http://sentama.co.jp/
『水ぼたん』『くずまん』塩芳軒 https://shop.kyogashi.com/
Text /倉松知さと
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関西在住。キャスター、歴史番組制作、京都情報ポッドキャスト制作などを担当後、京都・歴史ライターへ転向。
歴史ガイドブック『本当は怖い京都の話』(彩図社)ほか、雑誌や児童書でも執筆中。京都新聞では医療記事も担当。
京都、歴史ジャンルでのラジオ、テレビ出演、講演なども。日本旅行作家協会会員。