Go To トラベルキャンペ−ンの対象から除外されていた東京発着ツアーや東京都民への旅行割引、東京都内の施設の割引が2020年10月1日から対象となり、すでに2020年9月18日正午から販売も開始されています。
遠方で行ってみたかったあの場所を取りあげてみたいと思います。まずは「おんせん県おおいた」の別府に2019年8月にオープンした絶景の温泉にして、大分初の外資系ラグジュアリーホテル「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」。別府温泉郷の山手にあって、はるかに高崎山や大分の街、そして別府湾を見下ろせる絶景を、インフィニティプールや温泉露天風呂から堪能できます。
緑に囲まれて、別府石、杉、竹といった名産の自然素材を使った洗練されたデザインが際立つ建物とインテリア。一歩吹き抜けのロビーに足を踏み入れると、全面ガラスの目の前に広がる風景にまず圧倒されます。
そこにほのかに香る柑橘系の香りと心地よく気持ちの上がる音楽。どこか海外のリゾートのような雰囲気もただよいます。チェックインは、ゆったりソファにかけて、ザボン入りの緑茶をいただきながら。
館内を歩くとそこここを飾る竹細工や別府石を使った意匠がとにかく美しい。そしてゆったりとした客室には天井までの窓とテラスがあって、ここからも湯煙あがる別府の眺望を望めます。部屋にも竹細工をイメージする意匠が使われ、バスルームの豪華さと共に非日常感に包まれた時間を過ごせます。
この「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」から近い明礬(みょうばん)温泉の周りで湯煙あげる”地獄巡り”などもできますが、おこもりでラグジュアリーな時間を満喫するのもおすすめ。
例えば、国内でタイの高級スパプロダクト「HARRN(ハーン)」のスパを楽しめるのはここと「ホテルインディゴ箱根強羅」のみ。ベースのライスブランオイル(こめぬか油)に上質なエッセンシャルオイル加えて、タイらしい丁寧なマッサージで背中をケアし、温めたハーバルボールかホットストーンで仕上げる「別府エナジャイザー」は、寝落ちしてしまう心地よさです。
ダイニングでのおすすめは、カウンターの目の前でシェフが最後に仕上げる一品を次々に楽しめる「ATELIER(アトリエ)」の6品のコース。湯布院のサーモン、竹田のサフランなど大分県産の新鮮な食材をクリエイティブに生かしています。メインの九州産ビーフステーキはとろける美味しさで焼き具合が絶妙。
そして、夜のプールサイドからの宝石箱のような夜景も見逃さないように。年中水温27度のインフィニティプールは、朝にはプールサイドでヨガやピラティスのレッスンも開かれて、一日中ここで過ごしたいほどです。
眺望抜群の露天風呂や乾・湿のサウナを備えた2つの大浴場(男女で交互、温泉水も毎日入れ替え)も素晴しいのですが、単なる温泉施設という枠を超えた贅沢な滞在の楽しさを教えてくれる希有なリゾートでした。
ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ https://anaicbeppu.com/
住所:大分県別府市大字鉄輪499番地18
電話:0977-66-1000
Text/小野アムスデン道子
世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドを行き来しつつ、世界あちこちにも飛ぶ、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。インバウンド・コンサルタント。日本旅行作家協会会員。