海外旅行は我慢の今。時には今度に行く時のことを夢見て、またかつて行った旅先に思いを馳せてエア旅をしませんか?海外観光局に、日本からエア旅に行くためのとっておきの方法と、観光局だから聞けるレアな現地情報をうかがってきました。それではエア旅でフィリピンへGO !
回答:フィリピン政府観光省 山本ジェニファーさん
1.これ観たらもう気分はフィリピンっていう映画は?
韓国映画ですが、日本でも観れる映画『ロマンチックアイランド』(2008年)
は、フィリピンのボラカイ島で撮影されています。ボラカイ島の真っ白の砂浜が美しすぎて恋してしまいます。
またフィリピンの首都マニラに西内ひろさんが行って、ラグジュアリーなホテルでのお茶やダイニング、ショッピングで次々にファッショナブルスタイルを見せてくれるフィリピン観光省の動画はとてもおすすめ!
動画「生まれ変わった美しき都メトロマニラ」は下記のHPから
https://philippinetravel.jp/special/modelplan_manila/
2.お酒を飲みながらフィリピンのエア旅にふけるなら…?
日本でも有名なフィリピンのビール「サンミゲル」ですが、フィリピンに行くと実はいろいろな種類のサンミゲルがあります。苦味の効いた「サンミゲル・ピルセン」(日本でもよく飲まれているかも)、低カロリーな「サンミゲルライト」や「サンミゲルゼロ」、フルーティな「サンミゲル・レモン」や「サンミゲル・アップル」などなど。ぜひフィリピンに行ったらいろいろ試してみてくださいね。
さて、そんなサンミゲルにぴったりなつまみと言えば「シシグ」。パンパンガ州から始まったといわれているシシグは豚のバラ肉や耳とタマネギを刻んで炒めたフィリピンの定番おつまみです。パンパンガ州のアンヘレス市は、この料理を無形文化遺産として評価しており、毎年シシグの料理コンテストがあるほどです。アメリカの人気シェフ、アンソニー・ボーディンは大好きなフィリピン料理の一つでフィリピン料理を紹介するのに、入口としてお勧めしています。
3.お茶しながらフィリピンエア旅にふけるなら…?
フィリピンでおすすめのスイーツは「スマン、マンゴー&チョコレート添えSuman, manga at tsokolate」で、ココナッツミルクで炊いたモチ米をバナナの葉っぱにまいて蒸したものです。ココナッツジャムと一緒に食べたり、熟したマンゴーやチョコレートとともに食べるととてもおいしいです。フィリピンは1600年代からカカオを栽培し、チョコレートはデザ―トだけでなくソースにも使われたり、食文化の一つになってます。
フィリピンのカカオ農園から直接にカカオ豆を買い付け、選別、焙煎、テンパリング、成型、ラッピングまでするBean to Bar のチョコレートファクトリー「オーロチョコレートAURO Chocolate」や「テオアンドフィロTheo and Filo」は、日本でインターネット販売もしています。
AURO Chocolate https://shopping.aurochocolate.jp/
Theo and Filo http://theoandphilo.jp/
4.知られてないけどエア旅でトライしたいフィリピンの食べ物または飲み物は…?
おやつや朝食にも食べるフィリピンのお菓子「エンサイマダ」ふわふわのパンに砂糖の甘さとバターのしょっぱい味が絶妙な菓子パンがおすすめ。日本にないのが残念です。
スペインからフィリピンに伝わって菓子パンになり、マーガリンかバターたっぷりのパン生地にグラニュー糖がかかってます。シンプルなチーズのせやハムやベーコン入り、ウベの餡入りのものなどいろんな種類があります。フィリピンでは、カカオドリンクと一緒にいただきます。
5.スパ天国?実は美容もすごいエア旅フィリピンビューティ情報は?
古くからフィリピンに伝わる伝統の民間療法「ヒロット」。昔は特別な家系にのみ伝承されていたのが、今やリラクゼーションなどのためのスパメニューとして一般に広まっています。
エキストラバージンココナッツオイルを使った、早い動きとゆったりした動きが組み合わさったマッサージは心身を心地よく整え、すっきりします。
日本にも民間の国際ヒロット協会もあって、サロンもあるのでぜひ機会があったら試してみてください。
6.エア旅フィリピンに欠かせない音楽は?
音楽 アジアのラテンと言われているフィリピンの人は音楽なしではいけていけません。どこからでも音楽が聴こえてきます。ほとんどの人が自宅にカラオケがあるほどです!
ブロードウェイで最初の『ミス・サイゴン』を演じた歌手で、Lea Salonga はトニー賞も獲得した世界的にも有名な歌手です。ディズニーのアニメーション映画『ムーラン』のの主人公ムーランの歌声と『アラジン』のジャスミン姫の歌声も彼女。素晴しい歌声を聴いてみてくださいね。
7.実はフィリピンにはこんなところがと思う場所は?
都心マニラにあるスペイン統治下時代の雰囲気が色濃く残る城塞都市インタラムロス。
自転車のフレーム部分に竹を使ったエコロジカルなバンブーバイクに乗って、石造りで天井の騙し絵やパイプオルガンも有名な世界遺産のサンアグスチン教会を訪れたり、散策するのが楽しいですよ!
ロマンチックアイランドのボラカイ島は、広々した白砂のビーチに真っ青な海と空が本当にきれい。
また、フィリピン最後の秘境と言われるのがパラワン諸島。エメラルドグリーンの エルニドの海はため息が出る美しさ。またこのパワラン諸島には金色をした真珠(ゴーデンパール)を養殖している地図に載っていない島があるんですよ。
■フィリピンはリゾートだけでなくいろんな魅力があるんですね。いつか行ってみたいと思うところがいっぱいできました。最後にフィリピンの基本情報とW LIFE読者に一言。
日本からフィリピンの首都マニラまでは飛行機で約4時間半。マニラには、1529年から1899年までのスペイン統治時代の史跡や文化が今も残り、旧市街の中心部にあるイントラムロスが有名です。
また7,600以上もの島があるフィリピンは、自然がいっぱいで素晴らしいリゾートも数多くあります。ダイビングなどのマリンスポーツやアイランドホッピングなども楽しみの一つ。
またヨーロッパとアジア、両方の影響を受けて進化したフュージョンな料理や、酢など酸味の効いたスープ「シニガン」や醤油と酢で肉を煮込んだ「アドボ」など日本人の口に合うおいしいフィリピン料理も数々あります。
また、今はオンラインになってますが、自然を満喫しながら英語が学べるセブへの英語留学もおすすめ。早くコロナが収束して、日本からも自由にフィリピンに来ていただけるようになることを願っています。
フィリピン政府観光省 山本ジェニファーさん
2000年東洋大学短期大学観光学科卒、2002年東洋大学社会学部卒、2007年からフィリピン観光省につとめています。現在、PRとマーケティングを担当しています。
フィリピン政府観光省 https://philippinetravel.jp/
Text/小野アムスデン道子
世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドを行き来しつつ、世界あちこちにも飛ぶ、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。インバウンド・コンサルタント。日本旅行作家協会会員。
フィリピン料理は本当に日本人の口にあいますよね! 私はこのシシグも好物です! ビールのお供には必須です! スイーツもいろいろあり、特にマンゴーは欠かせない//
早くフィリピンへ飛んで行きたいです!