【再開】華麗なる日本画の花が咲き誇る 山種美術館開館55周年記念特別展が開催中

緊急事態宣言延長中ですが、東京都渋谷区にある山種美術館が2021年5月15日(土)より感染症予防対策を強化して、再開しています。チケットは美術館受付で当日券を購入できますが、日時指定のオンラインチケットも可能。また、過去2週間の混雑状況を参照することも。
https://www.yamatane-museum.jp/forecast.html

地域に根ざした美術館でもあり、今回は開館55周年記念展。再開の気概を感じて4月21日に掲載した紹介記事を再掲します。

本年開館55周年を迎える日本画の宝庫・山種美術館で、名だたる画家たちが「花」を描いた絵画を集めた「百花繚乱―華麗なる花の世界―」が開催中です。

 横山大観、小林古径、山口蓬春、奥村土牛といった近代・現代の日本画の巨匠たちの画を中心に、多彩な花の絵を一同に集めて展示。美術館に一歩足を踏み入れた瞬間から日本の四季を彩る花々に囲まれ、厳しい日常をしばし忘れさせてくれます。

横山大観《春朝》1939(昭和14)年頃 絹本・彩色 山種美術館

展示は第1章から3章まで、そして最後に牡丹特集と、4部構成。

第1章「春から夏、咲き誇る花々」では、暖かくなるとともに咲き出す春から夏にかけての花々たちが登場。色とりどりの花が咲き、緑にあふれるこの季節は画家たちの心をとらえるのでしょう。特に春といえば、桜。横山大観の《春朝》では山桜と太陽が日本の象徴として描かれています。

 第2章「花のユートピア」で描かれるのは、春夏秋冬それぞれにとどまらない、絵画ならではの花々の表現です。「四季花鳥図」「四季草花図」と称される作品では、春夏秋冬の植物が季節を超えて絵画の中で共演します。

一枚の絵や、連作の中で並び描かれる四季の植物たちに、日本の自然の豊かさを感じます。

荒木十畝 《四季花鳥》 1917(大正6)年 絹本・彩色 山種美術館

また花として多くの画家の心を捉え、描かれてきたものに百花の王「牡丹」があります。ここでは菱田春草、川端龍子、福田平八郎などの「牡丹」が共演しています。

川端龍子《牡丹》1961(昭和36)年 絹本・彩色 山種美術館

開館55周年記念特別展

百花繚乱―華麗なる花の世界―

■会期:2021年6月27日(日)まで 休館日:月曜日

■会場:山種美術館(東京都渋谷区広尾3-12-36

■開館時間:平日 10時~16時(入館は15時半まで)/ 土・日・祝日 10時~17時(通常開館)入館日時のオンライン予約あり

*緊急事態宣言の発令等により、開館状況は変更になる可能性があります。来館前にご確認ください。

■入館料:一般1300円、大学生・高校生1000円、中学生以下無料

 きもの特典:会期中、きものでご来館のお客様は、入館料から200円引き(大学・高校生100円引き)

山種美術館 http://www.yamatane-museum.jp/

Text/善福寺ユウコ

出版社勤務。小学生の頃から筋金入りのロック好きで専門は英国インディーズ。資格をとらない単なるオタクと自分を称しながら、特に旅行、街歩き、ワイン&ビール、食関係、映画、英国ドラマ、ロンドンに愛を注ぐ毎日。

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