子供たちの未来を創る GIGAスクール構想のPCを試してみた

2019年12月に文科省が打ち出して閣議決定した「GIGAスクール構想 (児童生徒向けに1人1台端末と高速大容量の通信ネットワークを整備する)」は、その後のコロナ禍で子供達の学習機会を確保するために必要不可欠になり、2021年3月の文科省による速報値では97.6%の自治体で「GIGAスクール構想によるICT環境整備が完了見込み」にまでなっています。

いったい子供たちの使っている端末はどんなものなのか。文科省の推奨ICT機器は、Chromebook、iPad、Windows PCの3種類です。どれを選ぶかは各自治体が決めるのですが、2020年12月時点で全国1,741自治体のうち700自治体が採用している*というChromebookをPC端末のメーカー「Acer (日本エイサー)」で試してみることになりました。*Google調べ
(top画像は、野田学園中学高等学校でのAcer Chromebook活用の様子)

AcerのChromebook。右は文教市場向け、左は一般消費者向けの端末だそうです


Chromebookの場合の標準スペックはCPUがIntel Celeron 同等以上、ストレージ32G以上、メモリ4GB以上、画面が9〜14インチです。もちろん機種はいろいろありますが、見せてもらった日本エイサーが2020 年 8月に発売 した文教市場向け Chrome OS 搭載の Acer Chromebook Spin 511シリーズ「R752T-G2」は、学 校での使用環境を考慮し、バッテリーの連続駆動を最大約 11 時間と長時間に設計。 

米国国防総省の定める基準「MIL-STD 810G」に準拠した耐衝撃、防塵などの厳しいテストをクリ アして、電気の事故や、その他の潜在的な危険から児童を守るための安全規格「UL/IEC 60950-1」 と、米国玩具安全基準「ASTM F963-16」にも準拠 しているそう。インカメラとマイクを搭載しているので、ビデオ電話を使った授業での利用も可能なのがインタラクティブでよいですね。

濃淡やいろんなタッチも試せて、夢中でイラストを描いてしまいました。

完成のスタイラスペン初体験イラスト。

私が興味があったのが、タブレットのようにコンバーチブルで使える「R752TN-G2」というモデル。本体に収納できるWacm社製のEMRスタイラスペンがついていて、いろんな描画やメモ書きができるんです。初めて使った私もこんなイラストが描けました。文教市場向けで在庫限りとのことですが、一般商品でも欲しい!

キーボードの上、目の前でふわふわ飛んでる宇宙飛行士。
思わずタッチしてしまったのですが、実際に撮影すると…こんな具合。

最後に、PCでこんなこともできるということで、なんと裸眼で3D立体視できるデモ機を試させていただきました。アイウェアなしに、目の前に3Dの映像が浮かび上がるのには驚愕!2Dで編集したものを3Dでリアルタイムに表示できるなんてこともできるPCが近い将来登場しそうです。

日本エイサー  https://acerjapan.com/

Text/小野アムスデン道子

世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドを行き来しつつ、世界あちこちにも飛ぶ、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。インバウンド・コンサルタント。日本旅行作家協会会員。

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