進化するホテルの朝食ビュッフェ “食べ合わせ”で気遣う健康・美容 

ホテルの朝食。筆者の経験では、ホテルのクラスにかかわらず楽しいのはアジア圏。中でも日本のホテルは断トツに楽しくて、朝食を目当てに旅先のホテルを決定する人もいるほどです。全国23か所で事業展開するカンデオホテルズが朝食ビュッフェへのこだわりを教えてくれるというので、さっそく試食に行ってまいりました。ぜひリピートしたい魅力がいっぱいで、意識の高い人にほど“刺さる”ことはうけあいです!

カンデオホテルズは便利な場所にあるホテル、という印象ですが、もともとロードサイドから始まったホテルゆえに朝食には特にこだわっているそう。エッセンシャルワーカーとして連泊する人やホテル生活が続く出張族のために、毎朝利用しても飽きのこないことはもちろん、ゲストの健康までも気を遣ってメニューを開発しているのだといいます。観光客の多いエリアにある施設ならご当地グルメを取り入れたり、外国人ゲストが多いエリアなら洋食を増やすなど施設ごとにもメニュー構成を工夫。いつでもどこでもいただける定番のオリジナルメニューや、旬を盛り込んだメニューも3カ月ごとにお目見えするので、ぜひ全国のカンデオホテルを泊まり歩いてみたいですね。



今回取材に訪れたカンデオホテルズ東京六本木。駅近でありながら1本奥まった場所にあるので騒がしくなく、かつ最上階のスカイスパからは東京の夜景を一望できる

そのカンデオホテルズの朝食コンセプトは「心と体が求める食べあわせを、思いのままに、選べる幸せ」。たくさんのメニューの中からさまざまに選べるのがビュッフェですが、彼らが提案するのは、選んで組み合わせる“食べ合わせ”で、自分の心身が求めるメニューをオリジナル構築すること。栄養バランスを考えることはもちろん、たとえば筋トレなどで身体を作っている人にはタコミートや豆腐を組み合わせた高たんぱくのパワフルサラダを、なんだか体調がすぐれない日にはさっぱりと胃袋に負担をかけない出汁茶漬けに厳選野菜のカラフルな浅漬けを、といった具合。ビュッフェに並ぶメニューを組み合わせることで、自分好みの一品を作ってね、というわけです。

豆乳から手作りするというふわとろの豆腐、しっかりめの味付けのタコミートでタンパク質たっぷりの筋肉増強プレートの出来上がり! きのこけんちん汁も一緒にいただけば食物繊維もばっちり
使われている食材は産地や品質もさることながら、味の沁みやすい切り方にまでこだわっているそう。毎日朝食会場オープンの6時間前から調理が始まる、徹底した手作り料理

種類豊富なメニューの中から自分の体調やダイエットに合ったメニューが作れるのがカンデオホテルズの朝食ビュッフェ。組み合わせのヒントもそこここに書いておいてくれるのだそうで、目からうろこの斬新なアイデアも浮かびそう。ゲスト自身が編み出したメニューをゲスト同士でシェアし合って楽しむ様子が見られることもあるそうで、みなさんなんだか楽しんでいるもようです。組み合わせのしかたはもちろん自由。焼き立てクロワッサンにとろ~りスクランブルエッグをはさんだり、出汁茶漬け用のお出汁に小葱とショウガを浮かべてシンプルながら至福のスープにしたり。健康管理も大切だけれど、自分だけの楽しみ方を見つけるのもおすすめです。

常連のゲストが編み出したという、手作り豆腐にコーンフレーク、そして胡麻ドレッシング。筆者はここにオニオンスライスをトッピング。コーンフレークと胡麻の香ばしさが相まって、たしかにこれはおいしい&おもしろい!

さまざまな組み合わせや食べ方を楽しむ中、ぜひぜひ一度はトライしてほしいのが、出汁カレー。どのホテルでも季節を問わずいただけるオリジナルの定番メニューで、1年かけて開発された逸品です。出汁の香るまろやかなカレーで、「飲めるカレーライス」としていただくもよし、季節のグリル野菜をトッピングしてがっつりな一皿にするもよし。トッピングしだいでいろいろな楽しみ方ができそうです。

とにかくあれもこれも試してみたくなるカンデオホテルズの朝食ビュッフェ。リモートワークなどからのリフレッシュに、と近隣の住民のための宿泊プランもあるほか、朝食だけの利用も可能なので、朝活がてらリピートしたいものです。

定番の出汁カレーはトッピングもお楽しみどころ。今日は和風に焼きサバを合わせる、というアイデアがホテルからの提案。このほかにスパイスカレーもあるので、2種がけもぜひお試しを
いろいろ試食したかったとはいえ、我ながらなんてテーマのない選び方(笑)。ビュッフェってこうなりがちだけど、テーマに沿って組み合わせることでぐっと楽しみが増える

カンデオホテルズ https://www.candeohotels.com/ja/

Text /岩佐史絵

トラベルジャーナリスト/コーディネーター。人生を豊かにするような旅を! をモットーに、魅力的な旅スタイルをさまざまなメディアに提案。ラグジュアリー、グルメ、子連れ、教育などのテーマでの旅記事執筆が多いものの、北極やアマゾン源流など辺境も大好物のフリーランス。

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