春に楽しみたい!日本のシンボル「富士と桜」の日本画が美しい

日本画のコレクションが素晴らしい、渋谷区にある「山種美術館」が【特別展 世界遺産登録10周年記念 富士と桜 ―北斎の富士から土牛の桜まで―】を2023年5月14日(日)まで開催しています。今年は、世界に誇る日本のシンボル、富士山がユネスコの世界遺産に登録されて10周年。これを記念し、富士山を描いた日本画と浮世絵を中心に、同じく日本の象徴である桜を題材とした日本画をあわせた周年を祝う特別展です。

さまざまな表情を見せる霊峰・富士山は、古くから芸術の源泉となってきました。世界的にも有名な葛飾北斎と歌川広重の浮世絵はじめ、近代・現代を代表する画家たちの富士図が一同に集まっています。
北斎の《冨嶽三十六景》、広重の《東海道五拾三次》、北斎が富士山というテーマをさらに発展させた絵本『富嶽百景』(個人蔵)も特別に展示されています。また、近代・現代の日本画でも、富士山にこだわり、繰り返し描く画家も登場しています。横山大観の描く《霊峰不二》や小松均の燃えるような《赤富士図》など、巨匠たちによる富士図の競演を楽しむことができます。


また、桜を描いた作品では、山種美術館のコレクションを代表する奥村土牛《醍醐》をはじめ、近代・現代の日本画家が手がけた桜の名画が並びます。

右側は 奥村土牛《醍醐》1972(昭和47年) 紙本・彩色 山種美術館

この奥村土牛《醍醐》のモデルとなったのは、京都・総本山醍醐寺の「太閤しだれ桜」。
2021年11月に、その桜を組織培養した苗木「太閤千代しだれ」が美術館の玄関に植樹されていて、奥村土牛《醍醐》とゆかりの桜「太閤千代しだれ」の両方が楽しめます。

日本の美を象徴する富士山と桜を堪能した後は、館内の「Cafe椿」で 青山の老舗菓匠「菊家」に特別にオーダーした展覧会にちなんだ和菓子をぜひ ! 名画と美しく上品なお菓子で優雅な1日が過ごせます。

Cafe椿の和菓子

【特別展】世界遺産登録10周年記念 富士と桜 ―北斎の富士から土牛の桜まで―


■会 期:2023年3月11日(土)~5月14日(日)
※会期中、一部展示替えあり。前期:3/11(土)-4/16(日) 後期:4/18(火)-5/14(日)
■開館時間:午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
※今後の状況により会期・開館時間等は変更する場合もあります。
■休館日:月曜日 [但し、5/1(月)は開館]
■入館料:一般1300円、中学生以下無料(付添者の同伴が必要)
春の学割:大学生・高校生500円 ※本展に限り、特別に入館料が通常1000円のところ半額になります。
■会 場:山種美術館 (〒150-0012東京都渋谷区広尾3-12-36)
■問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル 電話受付時間:9:00~20:00)
■公式HP: https://www.yamatane-museum.jp/

Text / W LIFE編集部

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