春めく軽井沢の旅 2 千住 博新作、世界初公開の作品に出会う


春の陽気に誘われて、軽井沢でアートに出会う旅2は「軽井沢千住博美術館」。目の前で音を立てる爆水を見るような、さまざまな「滝」の絵で有名な日本画家千住博氏の代表作を展示する美術館は、中軽井沢駅からはタクシーで約5分、軽井沢駅からは同約10分のところにあります。(両駅の北口から出る軽井沢町内循環バスの塩沢交差点から徒歩約8分。ただし本数が少ないので時刻表を要チェック)

「浅間山」(2023)

今回の訪問は、新作の「浅間山」の公開に合わせての訪問。千住氏が軽井沢の自然を形成する象徴の一つとして描いた「浅間山」の制作は2022 年11 月から始まり、取材を重ねた後にNYのスタジオで作品としてしあげた作品です。

さすがにそれだけの期間、熱量が注がれた作品だけあって、とてもエネルギーを感じます。崖を削るような溶岩流の跡、今も大地からパワーが溢れるようでした。(「浅間山~Message from the earth」公開は2023年12月25日(月)まで)

「Day Falls/Night Falls」(2007)

西沢立衛氏の設計による明るい館内は緑が目に入り、フロアは土地の地形に合わせてゆるく傾斜していて自然の中で作品を鑑賞しているような気持ちになります。

千住氏のシンボルとも言える様々な「滝」の作品、なかでも刻々と時間によって表情を変える「Day Falls / Night Falls」 と1995年に第46回ヴェネツィア・ビエンナーレ(イタリア)で東洋人初の名誉賞受賞を果たした「Water Fall」は必見です。

美術館には、ミュージアムショップやブランジェ浅野屋のカフェも。また、建物を取り囲むカラーリーフガーデンでは多種の色とりどりのカラーリーフプランツも楽しめます。


軽井沢千住博美術館 https://www.senju-museum.jp/
〒389-0111 長野県北佐久郡軽井沢町長倉815

TEL 0267-46-6565
開館時間:9:30〜17:00  *入館は16:30まで
休館日:火曜定休(但し、祝日の場合・GW・7〜9月は開館) 冬期休館:12月26日〜2月末日
入館料:一般;1500円 学生 1000円 中学生以下・障害者:無料

Text / W LIFE 編集部

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