いつも「荷物がコンパクトですね！」と驚かれることが多くて、そのテーマで記事を書くこともしばしば。衣服やスキンケアなど日常的に使うものは、コンパクトで多機能とか、小さくて高機能なものを常に探しています。スキンケア・ヘアケアのコンパクトものなら、これがおススメといただいた４品を早速、浜松へのお茶の旅取材のお供に持っていきました。

名刺入れと比較すれば、コンパクト感が分かります。左から「アズボーデ アロマソフトジェルミニ」、「デマレ ラグジュアリー 薬用 NAリンクルクリーム」、「ハホニココラシルク18ヒートインオイル」です。大きさももちろんですが、容量が100ml以下で機内持ち込みができるというのもポイント。各商品の紹介は以下、価格はすべて税込み。

　どれもお役立ちでした。このコンパクトなケアグッズを持ってバッグ一つで訪れたのは、ただいま大河ドラマ「どうする家康」のゆかりの地でもある浜松からバスで約40分、舘山寺温泉にある星野リゾートの温泉旅館「界 遠州」です。
全客室や食事処からは浜名湖が望め、中庭にはチャノキとツツジが植わった「つむぎ茶畑」が！こんなティースタンドからその日のセレクト冷茶が飲めたり、12種の茶葉をいろいろ試せるティーセラーがあったり、静岡自慢のお茶が満喫できる宿です。

眺めのいいトラベルライブラリーの壁際には茶箱がずらり。日に４回（10月末から５回）、11月30日まで秋のご当地楽「美茶楽（びちゃらく）のおもてなし」が開催されていて、湯の温度・茶葉の量・蒸らし時間など教えてもらいながおいしい熟成本山茶を味わうことも。最後には自分で玄米を煎り、熟成茶と合わせて玄米茶にしても楽しみます。煎りたての香ばしい玄米の香りと深い熟成茶の味わいは、なかなか他では体験できないものでした。
（無料、チェックイン時に予約）

温泉はふたつの大浴場を男女入れ替え制で楽しめます。「華の湯」にはこんな桶型のヒバの露天風呂があって、茶葉を詰めたカゴが浮かんでいます。温泉につかって、セルルケアもゆったり気分で。お肌や髪も調子が上がります。

夜に大人には、トラベルライブラリーでお茶とお酒のマリアージュ「おちゃけ」のお振る舞いも（無料）。左は国産ジンとほうじ茶のカクテル、右は米麹とほうじ茶のモクテルです。

夕食の特別会席には、通年で「ふぐうな会席」。「とらふぐ」（薄造りや唐揚げ）と浜名湖名物の「うなぎ」（和え物、白焼き、土鍋ご飯）の味の競演！なんとも贅沢です。飲み物の献立には、食事に合わせてお茶のペアリングも。

浜名湖ビュー、お茶、うなぎと静岡の贅沢を集めた滞在でした。

界 遠州　https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaienshu/

Text / W LIFE編集長 小野アムスデン道子

世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドを行き来しつつ、世界あちこちにも飛ぶ、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。インバウンド・コンサルタント。日本旅行作家協会会員。