世界で話題の「ラムセス大王展 ファラオたちの黄金」、25年春にアジア初上陸

エジプト国内では歴代ファラオの中で最も長く在位し、王権を維持したというラムセス2世。そのエジプトの秘宝が一挙に公開される「ラムセス大王展 ファラオたちの黄金」は、これまでアメリカ(ヒューストン、サンフランシスコ)、フランス(パリ・5カ月間で82万人動員)、オーストラリア(シドニー)を巡回し、「Australian Museum」で史上の最大入場数を記録するなど、世界でも話題の展覧会。日本での25年春開催にあたっての記者発表会を糸藤友子さんがレポートしてくれました。

「ラムセス大王展 ファラオたちの黄金」がいよいよ25年春に日本にやってきます。そのプレスカンファレンスに参加しました。

3000年前の古代エジプト史上、67年間と最も長く統治したラムセス2世が築いた建造物や棺、ラムセス2世の治世を象徴する豪華な黄金の宝物など、180点以上の貴重なコレクションがアジアで初公開されます。今回、エジプト当局から特別に「ラムセス2世の木棺」が貸与、展示されます。この木棺が前回世界に公開されたのは1976年~77年のフランス、なんと48年ぶりです。ほかにも初めてエジプトから出る多くの貴重な物品も数多くあります。


エントランスはまさに神秘への入り口。「ラムセス2世の巨像の頭部」(©World Heritage Exhibition 新王国時代、第19王朝)、
本展が初めてのエジプト国外展示となる作品。
「ラムセス2世の石灰岩巨像の上部シャルム・エル・シェイク博物館」(©2020 Sandro Vannini 新王国時代、第19王朝)。
本展が初めてのエジプト国外展示となる作品。

考古学者であり、元エジプト考古最高評議会事務総長・元考古担当国務大臣のザビ・ハワス氏がが解説くださいました。

「考古学的にも、最高にすぐれた博物展です。ラムセス2世は国王中の国王、最高のファラオ、その多くの貴重な物品をご覧いただくことは、間違いなく、日本のみなさんの心を魅了すると思います。ぜひ25年春の開催をお楽しみに。そして興味を持った方はぜひ、エジプトを訪れてください。今もなお多くの宝物の発掘が続いています」

オリジナルバーチャルリアリティ体験ができる。

また本展は、通常の博物展示とは異なる、没入感を味わうことができる体験型展示です。ラムセス2世が建てたもっとも壮大な遺跡にスポットを当てた没入型バーチャルリアリティ体験、精巧なジオラマやシーンに合わせて効果的な照明や音響、臨場感あふれるプロジェクションマッピングなど、ラムセス2世とその時代を肌で感じることが期待できます。2025年の春の開催が待ち遠しいです。

ラムセス大王展 ファラオたちの黄金

会期:2025年春
開催地:CREVA BASE Tokyo(東京都江東区豊洲、新交通ゆりかもめ「市場前」駅)

Text / 糸藤友子

リクルート→ベネッセ→ミズノを経て、現在は脳科学ベンチャーで、脳の可能性を最大化するためのサービス開発(【Active Brain CLUB】https://www.active-brain-club.com/)などを担当。認知症の知識や予防の技術を学び「認知症予防専門士」と、発酵の原理・歴史・効果などを学び「発酵マイスター」の資格を取得。脳腸相関に基づき、脳活と腸活による健康寿命の延伸をミッションとして活動中。

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