【旅de開運】列車旅でパワーチャージ!~JR九州の新しい観光列車「かんぱち・いちろく」~

 『ビューティ de 開運』の開運アドバイザーSUISUIこと早乙女翠です。

九星気学で2024年は、成長し発展する若木の気を持つ三碧木星中宮年。活動的な日々を送ることが運気アップにつながります。開運旅としては、乗り物に乗ることが目的の旅がラッキー!また、新しい体験も開運アクションの一つです。
そこで、今春デビューしたJR九州の観光列車「かんぱち・いちろく」に乗ってきました。コンセプトは「ゆふ高原線の風土をあじわう列車」。ナチュラルモダンなデザインの車内で沿線の食材を使った料理(お弁当)を味わいながら、博多-別府間を約5時間かけてのんびり走る列車旅を紹介します。
トップ画像:今春デビューのJR九州観光列車「かんぱち・いちろく」 写真提供/JR九州

《写真①説明》艶のある黒いボディに由布岳をモチーフにしたゴールドのロゴマークが映える

 

この列車、今春のデビューに加えて車両デザインにも今年の開運キーワード「新しい体験」がありました。というのも、JR九州といえば、超豪華列車「ななつ星in九州」をはじめとする数々の観光列車を水戸岡鋭治氏が手掛けていましたが、「かんぱち・いちろく」は鹿児島県のデザイン会社IFОО(イフー)が担当。鉄道車両デザインは初めてということでも注目されました。

艶のある黒いボディに、ゆふ高原線の路線図(久留米駅~大分駅)をモチーフにしたゴールドのラインが映える車両外観は水戸岡デザインと似ていましたが、車内は全く異なる造りでした。

ちなみに、「かんぱち・いちろく」というユニークな列車名は、久大本線開通に尽力した2人の実業家、麻生観八(あそう・かんぱち)氏と衞藤一六(えとう・いちろく)氏の名前に由来しています。

博多発別府行きを「かんぱち号」、別府発博多行きを「いちろく号」。総称して「かんぱち・いちろく」と呼ばれ、木曜日を除き1日片道1便運行。今回は、午前11時別府発の「いちろく号」で出発です。

オレンジに近い赤をベースにした1号車のソファー席

車内の第一印象は、シンプルでおしゃれ。窓が広い!水戸岡デザインでよく見られる和テイストな組子細工も好きですが、ホテルのラウンジのようなスマートな雰囲気がステキです。

大分・別府エリアの風土をモチーフにデザインされた1号車はソファー席。火山や温泉をイメージしたオレンジに近い赤で気分が上がります。

テーブルには大分産の杉を用い、天井や手すりは杉板で統一。温かみが感じられる客室です。

ファミリーやグループにおすすめの畳個室(1号車)

運転席側には靴を脱いでくつろげる畳個室(定員6人)もあります。グループや小さな子供連れファミリーが気兼ねなく楽しめそうです。

8㍍の杉の一枚板カウンターが目をひく2号車「ラウンジ杉」

由布院・日田エリアの風土をモチーフに「ラウンジ杉」とネーミングされた2号車は、樹齢約250年の杉を使った約8㍍の一枚板カウンターに目を奪われます。天井のデザインは日田の底霧をイメージ。車窓の眺めが堪能できる広々とした窓。開放感のある洗練された空間です。

2号車で販売の「かんぱち・いちろく」オリジナルグッズの数々

乗客の共用スペースであり、ビュッフェも兼ねているので、沿線の美味な食べ物やドリンク、オリジナルグッズなども販売しています。

落ち着いた色調の3号車は半個室型のBОX席

3号車は福岡・久留米エリアの風土がモチーフ。沿線の平野や山々を思わせる緑と、福岡県の県章に使われる青をベースとした半個室型のBОX席です。天井やテーブルには福岡産の杉を用いた、品の良い落ち着いた客室です。

また、運転席側には1号車同様の畳個室(色調は緑と青)があります。

車内を彩るアートにもご注目!車両デッキの大型アートウォールや、客席窓側に設置された絵画や彫刻など様々なタイプの作品を観て回るのも楽しいです。

各車両を見学後、席に着きました。3号車の2人用BОX席です。背もたれを後に倒すことはできませんが、クッションがあるので快適です。また、椅子の背の高さが絶妙で、開放感がありながらプライベート空間が保たれているのが魅力です。

《写真⑦説明》曜日毎にメニューが変わるお弁当は、日田杉の専用“お重”で提供(写真はフレンチ)

程なくランチタイムに。車窓からの景色を眺めながらの食事は列車旅の醍醐味ですね。

提供されるのは、日田杉を使用し小石原焼の陶板がはめ込まれたオリジナルの重箱に入ったお弁当。曜日ごとにメニューが異なり、福岡・大分の和洋人気の6店舗が担当しています。この日(火曜日)は、大分市のフランス料理店「Tomo Clover」のフレンチ。旬の野菜の前菜、地鶏のローストやブランド豚のグリル、デザートの苺ジュレなど、開運旅に欠かせない地元グルメの魅力が詰まった、目にも舌にも美味なお弁当でした。

天ケ瀬駅で販売の「湯みくじ」と「葛もちアイス」。うきは駅では名水で淹れたコーヒーや特産品販売でおもてなし

沿線の駅でのおもてなしも列車の旅ならではの楽しみです。

いちろく号は「天ケ瀬駅」と「うきは駅」に停車。天ケ瀬駅では、名湯で名高い天ヶ瀬温泉に因み、お湯につけると文字が浮かび上がる「湯みくじ」や特産品の数々を販売。うきは駅では、特産品販売と共に、臨済宗清水寺の境内に湧き出る名水「清水湧水」で淹れた有難いコーヒーも味わえます。短い時間ながら、地元の人達とのふれあいも旅の良い思い出です。

ちなみに「かんぱち号」でのおもてなし駅は「田主丸駅」と「恵良駅」。「田主丸駅」は河童の形をしたユニークな駅舎で有名。「恵良駅」は列車名由来の麻生観八氏ゆかりの地で、観八氏が再興した八鹿酒造によるおもてなしがあるそう。

『今度は逆コースで乗ってみたいな。ランチが和食の日にしようか、それともイタリアンがいいかしら…』と次なる旅の計画を立てているうちに博多駅に到着しました。

オシャレで快適な座席でゆったり過ごし、広々とした窓からの眺めに感動。地元食材を盛り込んだ美味なランチに舌鼓。沿線でのおもてなしに温かな気持ちになった充実の5時間列車旅。パワーチャージできること請け合いです!

【観光列車:特急 かんぱち・いちろく 列車情報】

◇特急「かんぱち」号 月・水・土曜運行。博多駅12:19発→別府駅16:59着

◇特急「いちろく」号 火・金・日曜運行。別府駅11:00発→博多駅15:47着

運行スケジュール、料金、予約方法など詳しくは公式サイト参照 https://www.jrkyushu-kanpachiichiroku.jp/

取材協力/JR九州

Text /早乙女 翠 

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「元気になれる占い」をモットーに、新聞、Webなどで占いメッセージを発信する開運アドバイザー。日本旅行作家協会会員として旅による開運も推奨。国内外のパワースポットを巡り、新聞、Webのコラム、講演会などで紹介している。温泉ソムリエ、観光おもてなしアドバイザー。愛称はSUISUI。

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