大阪で注目、ディープさが新しい「裏なんば」で“オモロイ”探しの基地ホテル

大阪のミナミの「裏なんば(裏難波、ウラらんばとも)」をご存知ですか?
千日前通りの南で、なんばグランド花月や千日前道具屋筋商店街、はたまた味園ユニバース(その昔キャバレーの「ユニバース」が入ってました。同名の映画もあります)がある辺りです。

昭和の面影のあるディープさが逆に新しいと、若いお店が出来てきて、その渾然とした雰囲気がなんともイケてるエリアなのです。そんな裏なんばに世界でまだ3軒目のハイアットのライフスタイルホテルブランド「キャプション by Hyatt なんば 大阪」が2024年6月12日に開業。どんなホテルか取材して参りました。

「Talk Shop(トーク ショップ)」と書かれたガラス張りの外観、キャノピーとテラス席があります。そして中に入ると吹き抜けの大空間にソファや大テーブル、カウンターテーブルなどの席があって、おしゃべりしたり寛いだりワークしたりと思い思いに過ごせるエリアが広々。惜しまれつつ閉店した近隣の人気書店「スタンダードブックストア」の店主・中川さんがセレクトした興味深い本も置かれていて、自由に楽しめます。

ここはロビーとは呼ばずに、”トーク ショップ”というコミュニティスペースなのです。レストラン・カフェ&バーもあって、朝から夜まで、コーヒーやカクテル、食事なども楽しみながら、宿泊ゲストと地元の人とが交流できるようなスペースになっています。そのための仕掛けもいろいろ。
千日前道具屋筋商店街の店主に学ぶ包丁ワークショップや食品サンプル作り、たこ焼きイベント、アーティストによるパフォーマンスなど、エリアに根付いた“ええもん”“オモロイ”カルチャーに浸れる体験イベントが月に3回開催されていて、予告が掲示されてました。

エリアのええもんを集めたフード&ドリンクも楽しめます。大阪府の南部で獲れる小さな魚「ガッチョ(関東ではメゴチ)」を揚げる郷土料理「ガッチョの唐揚げ」、黒門市場の鮮魚店の魚介や大阪産の野菜を取り入れたパスタやピザにサラダ、串カツなどに、大阪のクラフトビールが合います。朝食メニューには、これまた大阪名物のたこ焼きや肉吸いも登場。

客室は、スタンダード20㎡〜(1室2名22,990円〜税・サ込)とお手頃ですが、スーツケーススペースや衣服収納などがオープンでコンパクトにまとめられていて、ゆとりがあります。日本刀の柄を模した吊るし飾りや大阪の街並みを表現したアートが飾られてスタイリッシュ。大阪弁を使ったアートがあちこちにあるのもユーモアがあって大阪らしさ満点。

南海電鉄 なんば駅の北口から徒歩約6分。大阪メトロなんば駅1番で出口から徒歩約10分。また大阪メトロ/近鉄の日本橋駅5番出口からも徒歩約5分と便利。”裏なんばを楽しんでいってや!”というホテルです。

キャプション by Hyatt なんば 大阪 
https://www.hyatt.com/caption-by-hyatt/ja-JP/osacp-caption-by-hyatt-namba-osaka

Text /小野アムスデン道子

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世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドを行き来しつつ、世界あちこちにも飛ぶ、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。インバウンド・コンサルタント。日本旅行作家協会会員。




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