中東やアジアの要素を取り入れた新しいスタイルのイタリア料理を六本木で

奥野義幸シェフ率いるブリアンツァグループのレストラン「BRIANZA6.1」が、「erba(エルバ)」と改め、中東やアジアの要素を取り入れた新しいスタイルのイタリア料理という新たなコンセプトでリニューアルオープンしました。奥野義幸シェフが大切に培ってきた全国の生産者の方々から仕入れる貴重な食材や世界のワインを堪能できる。場所は六本木一丁目駅直結アークヒルズサウスタワーのB1F。

奥野シェフは、麻布台ヒルズにDepTH brianza 開店し話題ですが、「erba(エルバ)」では、伝統的なイタリア料理に中東やアジアのエッセンスを取り入れハーブやスパイスをふんだんに使用した「新しいイタリアン」を提供しています。
ここ数年、ニューヨークなどでもスタイリッシュで感度の高い中東料理がヒートアップしていますが、東京でも中東のエッセンスを取り入れた料理が席巻しています。

オススメは、5,000円のコースとペアリング(5杯5,000円)で1万円の組み合わせ。

エルバおすすめのスパイシーなオリジナルカクテルは山椒のジントニックに。

アンティパストは「ひよこ豆のディップ~フムス」
ひよこ豆のペーストにはクミンやハチミツが入っていてキャトルエピスがきいています。ローストナッツが散りばめられた皿には焦がしバターやピタパンが芳ばしい。

ペアリングはWILD NATUREプロセッコ DOC
とてもバランスの良いロゼでフレッシュな果実を感じる味わい。

「かんぱちのセビーチェ 青トマトのガスパッチョソース」。青トマトとハラペーニョのガスパチョソースと炙りかんぱちの組み合わせが絶妙でコリアンダーがアクセントになっていて清涼感ある見た目も夏の暑い時期にピッタリです。

ペアリングは、オーストリア ヴァイングート・スールナー トーニ グリューナー・ヴェルトリーナー 2022
白の辛口でフレッシュで瑞々しい果実味に少しピリッとスパイシーなニュアンスが感じられました。

「旬のお野菜のロースト チレアンチョのトマトソース」。
人参やパプリカ、茄子のローストにチレアンチョ(乾燥唐辛子)のトマトソースをかけたピリッとした辛さがたまらない一皿。

ペアリングは、「ゼロプロ クロロフィッレ マルヴァジア オレンジ ノンフィルター」
イタリアのオレンジワインでイタリアで一番大きなオーガニック・ビオディナミを実施する農園で作られています。2012年、Vinitaly で“ベスト ワイナリー イン イタリー”に選ばれたのだそう。
桃のような熟した果実の甘みと、まろやかな酸味が印象的でオレンジワインならではのボリュームも感じられます。

プリモは、「北海道石田めん羊牧場ホゲットのスープ」。クスクスが入った子羊のスープ。クセがなく旨みが際立っていました。

合わせるのはベリーの香りが印象的な赤ワイン「チロ・ロッソ・クラッシコ」。料理ががより一層引き立ちます。

セコンドは「牛ほほ肉のグーラッシュ タヒニ添え ~燻製パプリカの香り」。
牛頬肉の煮込みに生の白ゴマをすり潰し練ってペースト状にしたタヒニが添えられていて味に奥深さを加えていました。

フルボディでエレガントなスタイルのメルロー「デルハイム メルロー」。15 ヶ月間フレンチオーク樽熟成で、柔らかな質感とシルキーなタンニンが感じられます。

ソムリエは気になるワイナリーへは足を運び、世界のワインだけでなく国内のワインにも注目し、イノベーティブな料理に日本のワインを合わせたり果敢に挑戦しています。自らの足で集めた生産者の声をゲストに届ける・・料理とワインのペアリングの面白さに気付く一店でもありました。

神谷隆太郎シェフ(写真右)、マネージャーの田中鴻輝氏

中東の代表的なフレーバーを使いつつも、スパイス一辺倒ではなく食材の旨味も感じられるメニューはどれも絶品でした。

季節毎に変わるメニューが今から楽しみです。

erba(エルバ)
東京都港区六本木1-4-5 アークヒルズサウスタワー B1F
TEL:  03-5545-5025

erba Instagram
https://www.instagram.com/erba2024.07/

Text /佐保田 香織

総合商社→流通コンサルタントを経て幼い頃から親しんだ和の世界へ。きものサロンを主宰し、着付けのマンツーマンレッスンや着物イベントを企画。着物で食べ歩きをするなかでフードアナリスト資格を取得し、フードアナリストとして商品開発やメニュー開発、メディアでの情報発信など食の分野でも活動している。 

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