19世紀末から20世紀初頭にかけてパリで活躍した画家、アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)は、アール・ヌーヴォーの代表的存在であり、日本でもたいへんに人気があります。モダニズムにあふれ、洗練されてエレガントなミュシャの作品をその世界にひたって鑑賞できる新感覚の没入体験型展覧会「グラン・パレ・イマーシブ 永遠のミュシャ」が、渋谷ヒカリエにて1月19日(日)まで開催中です。
「スラヴ叙事詩」にいたるミュシャが手がけて来た様々な作品が、高解像度のイマーシブ映像、音、そして香りと五感で迫ってくるこの展覧会は、パリで2023年に開催されたイマーシブ展覧会「Éternel Mucha」を日本向けにアレンジしたもの。
会場の入り口でまずミュシャが愛した花の香りに迎えられ、最初はアトリエの様子が投影された大空間へ。クッションが置かれて、思い思いに座って鑑賞します。始まると、次々に空間ごと入れ替われるようなイマーシブ映像には驚くばかり。いつのまにかミュシャの世界に引き入れられます。そして実際にも超大作の「スラヴ叙事詩」が目の前に次々に現れ、圧巻の40分間(本編映像30分)でした。
最後は、ミュシャにオマージュを捧げる現代のアーティスト作品も対比して展示され、いかにミュシャがその後のアートやデザインに大きな影響を及ぼしたかも感じられます。時代を超えた女性の美にもうっとりさせられる展覧会です。 *トップ画像含め会場風景写真すべて ©2024 Mucha Trust-Grand Palais Immersif-Bunkamura
「グラン・パレ・イマーシブ 永遠のミュシャ」開催概要
会場: ヒカリエホール(渋谷ヒカリエ9F)
住所: 東京都渋谷区渋谷2-21-1
会期 2024年12月3日(火)~2025年1月19日(日)休館日 12月19日(木)、1月1日(水・祝)
開場時間 11:00~20:00(最終入場は19:30まで)※12月31日(火)のみ18:00まで(最終入場は17:30まで)
展覧会公式ホームページ https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/24_mucha/
お問合せ 050-5541-8600 (ハローダイヤル)
Text /W LIFE編集部