次のテーマはなにかな? といつもわくわくさせてくれる帝国ホテルのアフタヌーンティー。2025年1月15日(水)からは世界的な人気を誇るあの『ムーミン』が登場。さっそく試食会にでかけました!
ご存じ『ムーミン』はフィンランドの画家で作家のトーベ・ヤンソン原作の小説です。第一作目の『小さなトロールと大きな洪水』が出版されたのが1945年。ヤンソン氏による挿絵、そして数年後にコミカライズされると世界的な人気を博すように。日本でもアニメ化され、おなじみの人気キャラクターとなったのでした。2025年は第1作出版から80周年に当たり、帝国ホテルではその記念企画としてムーミンの物語から着想を得たメニューを期間限定で提供します。
帝国ホテルでは、こうした作品からメニューを作り上げるためにシェフもパティシエもみなさん作品をじっくり読み込むのだそう。というわけで、ただキャラクターの姿をかたどったスイーツなのではなく、ちゃんとストーリーにも関係があります。また、注目したいのは、ただ見た目にかわいいだけでなく、ヤンソンの故郷フィンランドの伝統料理をも取り入れていること。ムーミンの世界観をしっかり大切にしようとしているところが、さすが帝国ホテル! です。
さくさくした食感とチーズクリームのコク、ベリーの酸味が絶妙な「ムーミンママのベリーパイ」(写真右奥)には小粒のドライクランベリーとワイルドブルーベリーを使用。これも豊かな自然描写が多く、森とともに生活するムーミンたちの世界観にぴったりマッチ。実にフィンランドらしいといえます。フィンランド発祥ではないものの、人気ゆえに仲間入りしているモンブランやシュークリームもあり、特にモンブランは和栗を8割使用しマスカルポーネと合わせたクリーミーさ。栗の風味が強く感じられ味わい深く、筆者としてはベリーパイに並ぶイチオシメニューでした。
セイボリーはよりフィンランドの伝統を取り入れ、ムーミンの顔のかたちをしたミルクパンがかわいい小エビのサンドイッチはしっかりディル風味、ミートボールはこけもものジャムと合わせていただくスタイルで、こちらも北欧風。ちょこんと乗ったスナフキンの帽子はラビオリで、中には野菜がぎっしり詰まっています。
ほかに、フィンランドの家庭料理サーモンのクリームスープは冷製に、フィンランドならではの食材・ニシンは食べやすくフライにと、ちょっとしたアレンジを加えたオリジナルメニュー。こちらも全体的に軽めなので、「アフタヌーンティーってヘビーで食べきれない……」なんていう人にも余裕では。
本館1階のランデブーラウンジでも「ムーミンやしきのウェルカムモクテル(2,500円)」や「ムーミン谷のこけももシューアイス(3,800円)」がお目見えするので、ムーミンファンなら全部制覇しちゃいましょう!
ちなみに、帝国ホテル 大阪でも2025年5月7日(水)から6月30日(月)の期間中、同コラボアフタヌーンティーを提供予定とのこと。
ムーミンアフタヌーンティー ~ようこそ!ムーミンやしきへ~
提供期間:2025年1月15日(水)~3月16日(日)
場所:帝国ホテル(半角開け)東京本館17階「インペリアルラウンジ アクア」
料金:平日9,400円、土日祝9,800円(税サ込)
URL:https://www.imperialhotel.co.jp/tokyo/restaurant/imperial-aqua/plan/afterno
Text /岩佐史絵
トラベルジャーナリスト/コーディネーター。人生を豊かにするような旅を! をモットーに、魅力的な旅スタイルをさまざまなメディアに提案。ラグジュアリー、グルメ、子連れ、教育などのテーマでの旅記事執筆が多いものの、北極やアマゾン源流など辺境も大好物のフリーランス。