約1500冊という蔵書から選んだ本を、コーヒーや紅茶などがふるまわれるラウンジや「イングルヌック」という小さな読書コーナーで心ゆくまで楽しめるホテルが、意外な都心にあります。
それは、1948年創業という歴史ある「芝パークホテル」。2020年のリブランドで「ライブラリーホテル」としての顔を持つように。

老舗ホテルの折り目正しさや落ち着きはそのままに、新しくなった内装は居心地よく、海外からのゲストの滞在も多いホテルです。JR・東京モノレール浜松町駅から徒歩約8分、都営地下鉄大門駅からは徒歩約4分、都営地下鉄御成門駅から徒歩約2分と、アクセスがとても便利。
フロントにあるロビーラウンジは、セルフサービスのコーヒーや紅茶とドライフルーツやナッツなどのスナックが午前10時~午後9時半の間、無料で提供されています。また、バーとしての役割もあって、午後2時~深夜には様々なクラフトビール、白・赤ワインを一杯1,000円〜楽しむこともできます。チェックイン時のウェルカムドリンクにはスパークリングワインもチョイスできまます。


本と共に、職人の技が生きる日本文化を軸にした展示も開催していて、購入もできる染め物や陶器など工芸品がたくさん置かれています。また、アフタヌーンティーとセットの金継ぎ体験や、限定曜日の朝にはロビーで茶道家がテーブルスタイル茶道でのお手前を提供しています。

銀座蔦屋書店のディレクションで日本文化、建築、写真、アートなどさまざまなジャンルにわたって、テーマごとに集められた本は、心ひかれるコンテンツとの初めての出会いになることも。コーナーごとのテーマや、6階~11階のエレベータホールに設けられた「イングルヌック」のジャンルを見て、読書の場所を決めるのもいいですね。

客室は、21㎡のスタンダードから44㎡のジュニアスイートまであって、なかには2段ベッドが入った立体的な部屋も。子供が喜びそうです。アメニティは、オーガニック竹歯ブラシや植物由来90%以上のソープなど環境に優しいもので揃えられており、ナチュラルな感じです。

オールデイダイニングのレストラン「ザ・ダイニング」は、ディナーには本格的な和・洋・中のアラカルトやコースなどを、1か所で楽しめるのがユニーク。前菜は和でお造り、メインは洋でステーキ、〆には中華で麺類なんてチョイスをすることもできます。

朝食ビュッフェの充実度は特筆もので、朝から無料でスパークリングワインのサービス。東京近郊のオーガニック野菜を使ったサラダ、安曇野げんき豚の厚切りベーコンやソーセージ、国産の平飼い卵を使った料理、ヴィーガンのカレーなど、こだわりの食材を使った和・洋・中がずらり並んで、自分でカスタマイズするサンドイッチの提案などがあるのも楽しいですね。
ランチやアフタヌーンティー(完全予約制)も提供していて、外来利用も可能です。
日常で本をゆっくり読む時間を作るのは難しいし、新しいジャンルの本を手に取る機会もなかなかないもの。秋の夜長、ライブラリーホテルで読書三昧、心静かな時間を過ごすというのはいかがでしょうか?
芝パークホテル https://www.shibaparkhotel.com/
Text /W LIFE編集部