東京の躍動感や波長と共鳴し、上質な空間でクリエイティブな体験ができるモダンラグジュアリーホテル『メズム東京、オートグラフ コレクション』では、16階フレンチダイニング「シェフズ・シアター」にて、2026年2月28日(土)まで、秋から冬へと移ろう季節を一皿ごとに表現したランチプログラム「山海の序章 Sea & Mountain Prelude」とディナープログラム「森羅の宵 Nature’s Finale」と銘打ち、コースメニューにて提供しています。
「シェフズ・シアター」は、ビストロノミースタイルのフランス料理を、オープンキッチンのライブ感とともにお届けするレストランです。ビストロノミーとは、気軽にフレンチをとの思いの「ビストロ」と、料理は「ガストロノミー」のように質の高い上質な食材を使い一流のシェフが腕を振るうというスタイル。メズム東京の世界観と合わせて、料理人が季節に合うものをこだわって提供しています。
キュリナリーマイスター(総料理長)である隈元香己シェフは、フランス料理界の巨匠ジョエル・ロブション氏が審査委員長を務めるフランス料理界の権威あるコンクール「第64回プロスペール・モンタニェ国際料理コンクール」において、日本人として2人目、日本在住の日本人としては初めての優勝の栄冠を勝ち取っている実力派。性格は真面目で素朴で真摯な方。とても丁寧に作られた料理から、隈元シェフの人柄が伝わってきます。

秋の装いとして、澄んだ琥珀色のシェフのシグニチャーあるコンソメスープ(聖護院蕪入り)でまずは胃を温めます。アミューズは、鰻の燻製とニンニクの芽のコンディメントで香ばしさとコクを楽しみ、きめ細やかなレバームースはまろやかな旨みで余韻をつなぎ、ほおずきの綿あめ包みは果実の甘酸っぱさをふんわりと閉じ込めて軽やかなアクセントを添えてくれます。晩秋から冬にかけての季節の移ろいを上品に感じます。

オードブルの車海老のタルタル カリフラワーのブラマンジェは、凍らせたトマトウォーターがアクセントになっています。雪をイメージさせるとても美しい一皿です。

メインの魚料理は、寒鮃のソテー 柑橘とハーブの芳香です。野菜をふんだんに使用しており、塩分を控えめにしてあるので、フレンチは重たい印象がありますが、隈元シェフの料理はとても軽く、年配の方にもファンが多いフレンチです。寒鮃は表面を香ばしくソテーし、ハーブと柑橘類をブレンドしたアンフュージョンの演出です。繊細な白身の甘みを、柑橘とハーブの芳香がやさしく引き立て、添えた“ほうれん草生地のラビオリ”にはムール貝とアーモンドを包み、海の旨みと香ばしい食感で一皿に奥行きがあります。ハーブの香りがとても爽やかで、今回合わせたモクテルのペアリングにもぴったりです。
モクテルは、16階バー&ラウンジ「ウィスク」のミクソロジストが作っていますので、料理の味に寄り添ったどれも個性的ながら、本格的なカクテルで、お酒を嗜まない方や飲めないときにもマリアージュを楽しめます。

メインの肉料理(写真左)は、蝦夷鹿のロースト。ジビエはシェフの得意な料理の一つ。とても丁寧な下処理を施した蝦夷鹿を、外は香ばしく中はしっとりと最適な火入れでローストしています。癖を感じさせず、野趣と旨味を引き出しています。ジビエが苦手な方も、隈元シェフのジビエを食べると考えが変わるそう。カカオ香るクロッカンで“大地”を表現し、蝦夷鹿のローストと根菜を重ねており、見た目の楽しい一皿です。

デセール(写真右)は、カシスと牛蒡のムースアプリコットソース添え。全てに牛蒡が使われており健康的で、罪悪感なくいただけます。また料理に添えられる「カンパーニュ」も自家製で、特注の南部鉄器で焼かれていて、ついつい食べ過ぎてしまう美味しさです。多くの方に隈元シェフのフレンチを味わっていただきたいと、価格も抑えているそうです。
メズム東京のデザインやおもてなしに対しての強いこだわりを考慮の上セレクトされた時間を感じる空間で、この時期の限定メニューを味わってみませんか。
月曜日限定で、選べるショートコース、プリフィックス3品を提供しています。週の初めに素敵な空間でのフレンチが活力をもたらしてくれます。また水曜日にはフリーフローも!毎日、生演奏が聴ける開放的な16階ロビーも、アンティークのピアノが美しく響き、東京湾岸の夜景が楽しめます。
『メズム東京、オートグラフ コレクション』冬のランチ&ディナープログラム概要
16階 レストラン「シェフズ・シアター」
期間:2025年10月27日(月)~2026年2月28日(土)(※12月24日(水)・25日(木)を除く)
ランチプログラム「山海の序章Sea & Mountain Prelude」 (4品コース):11:30~15:00 (L.O 14:00)7,600円~
ディナープログラム「森羅の宵Nature’s Finale」(5品コース):17:00~22:00 (L.O 20:30)15,800円
メズム東京、オートグラフ コレクション https://www.mesm.jp/
Text /酒・食・旅・文筆業 磯部らん

コミュニケーションやマナーに関するビジネス本を多数出版。とくに発展途上国が好きで、アマゾン川でピラニア釣り、南インドにドーサを食べになど、好きなことをしに海外をひとり旅する。日本酒利き酒師。http://isoberan.com