軽井沢で楽しむ シノワズリテイストな森のアフタヌーンティー

二年ぶりにコロナ禍に関する制限がなかった今年のゴールデンウィーク。久しぶりにお出かけする人が多く、各地賑わいましたね。私は軽井沢にオープンしたばかりの隠れ家ティーラウンジに行ってきました。

オーナーシェフ・村木美沙さんは【Afternoon tea Lounge 「mi-shang 」Karuizawa】をこのゴールデンウィークに合わせて軽井沢にオープンされました。「森のアフタヌーンティーラウンジ」と銘打って、点心を中心とするお料理やスイーツを少しずつコース仕立てで供するティーラウンジです。軽井沢中心部の賑やかな場所からは少し離れた追分という土地にあります。軽井沢駅で新幹線から同じ構内にあるしなの鉄道に乗り換えて二駅。信濃追分駅で下車後はタクシーで10分ほど。

村木シェフは、調理専門学校で和洋中・製菓など幅広く学ばれた後、神戸オリエンタルホテル中華調理部で香港点心師の元で働かれました。その後、茶芸館や洋食店など様々な店舗で経験を積まれ、またフードコーディネイターの資格も取得。メニュー開発などもの分野でもご活躍でした。2010年に渋谷区で【香港カフェ 代官山 蜜香】をオープン。このお店ではお料理教室やケータリング、肉餃子や雲呑(ワンタン)の通販など様々な形の営業をされていらっしゃいました。実はこの頃から私は村木シェフの大ファン。【蜜香】の通販で何度もお取り寄せをしていました。「コロナ禍で自分の理想を実現するタイミングが早まりました」とおっしゃる村木シェフ。代官山のお店を閉め、軽井沢の地に移り住まわれました。

タクシーを降りて建物へのアプローチを歩き、扉を開けると、村木シェフのセンスが光る店内しつらえやインテリアに目を奪われます。壁や家具・クッションなどはテーマカラーのブルー&グレーで統一されています。通されたお部屋の丸いダイニングテーブルの上には四角い金属製のティーウォーマーが。ティーライトキャンドルで中国茶とお湯が温められています。壁の色・照明器具・家具・食器・・・村木シェフの世界観に吸い込まれていきます。一つ一つ、ご自身の感性に触れるものを集められ、レストランの開店のために準備されてきたのだなと感じました。野鳥が窓のすぐ外にしょっちゅうやって来て、話しかけるように鳴いています。全てが素敵です。

この日のアフタヌーンティーコースは「菊芋の擦り流し」、そして「岩魚の香港風カルパッチョ」から始まりました。地元の季節の食材を意識しつつ、中華のテイスト。

大根を巻いた「春巻」はサクサクで最高の食感。紙を巻いてありますので、手で持って大胆にいただきます。「蜜汁叉焼」はお肉の旨味たっぷりでとてもジューシー。日本中の有名シェフが取引したいと熱望する滋賀・サカエヤから仕入れた豚肉でした。

「蝦餃」はスタンダード・香菜入り・トビコ入りの3種類が一つのセイロに入って出てきました。プリッとしていてツヤツヤしていて、食べるのがもったいないと思うほど。その後は「雲呑」の登場。お肉は、再びの滋賀・サカエヤ、ほうき鶏というこだわりの鶏肉が材料です。デザートの杏仁豆腐や焼き菓子までいただいて、大満足。食事やデザートに合わせて数種類の中国茶やコーヒーが随時淹れ換えられます。

静かな森の中の素敵な空間での限られたお席で味わうユニークなアフタヌーンティー。点心は専門職の料理人しか作れない料理だそうで、それ故に手作り点心を食べられるお店は少ないそう。村木シェフが一つ一つ手作りして下さった点心を口に運ぶ度に「今日ここに来て本当によかった〜!」と感激の連続でした。

営業日が限られていること、席数が少ないので予約を開始した途端に満席になることが続いています。ホームページを適宜チェックして、予約を受け付けているタイミングを逃さないように!軽井沢まで足を運ぶのが難しい方は、雲呑や餃子の通信販売をお試しください。こちらはお店のSNSで告知がありますからフォローしてくださいね!

Afternoon tea Lounge 「mi-shang 」Karuizawa https://mi-shang.com

営業日時は毎週金曜・土曜・日曜。

1部(11時30分〜13時30分)

2部(15時〜17時)

客席は2部屋で、1部屋につき1組、3〜4名まで。

Text /トラベルアクティビスト真里

世界中、好奇心を刺激する国々を駆け巡るトラベルアクティビスト。外資系金融機関に勤務の後、1年の3分の1は旅をする生活へ。ジョージア、バルト3国はじめ訪れた国は50カ国以上。日本中も巡り、行った先で出会った人、風景、食etc. 旅の醍醐味をレポートします。

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