多くの海外旅行客に愛されるエレガントで洗練された大手町の「アスコット丸の内東京」。2023年10月23~29日、女性アーティストによる伝統工芸や現代アート展「The Art of Living – the Beauty of Japanese Art、アスコット-アートのある暮らし-未来につなげる日本のアート」をアスコット丸の内東京の22階ロビーラウンジ、26階のスイートルームで開催しています。
女性アーティストの活動を支援する「てのひら美術館」と連携し、今年4月からウェブ展覧会などで特に好評だった作家作品を中心に8名の伝統工芸士と8名の現代アーティストが絵画や陶芸、書画、建築アート、伝統工芸(信州紬、東京友禅、博多織、伊万里、有田焼、美濃焼、紀州漆器、大阪欄間、京指物)などを一度に展示し、アスコット丸の内全体をアートで彩っています。
信州紬の小岩井カリナさんは、染め・整経・機織りの全工程を行う信州・上田紬の女性伝統工芸士。「見て楽しく、まとって楽しい着物づくり」を目指し、伝統の技で視覚的にも美しく身にまとっても心がはずむような作品に仕上げています。ワークショップも行われています。
東京友禅の町田久美子さんは、東京都内の店舗兼工房にて制作を行い、着物を「着る」ことを重視した作品作りを心がけ、日本三大友禅の一つ・東京友禅の技術で、カワイイものからカッコイイものまで幅広く手がけています。
アーティスト関根京子さんは、下書きも構想もなく、1点から広がってゆくように思うままにペンを進めていく独自の手法で描いています。蓄積されたものが溢れた時、まるで瞑想するように、自分自身に対してのメッセージを表現しているそうです。自然と人間の感情という2つの側面が感じられる作品でした。
アーティスト麗さんは、インスピレーションで得たイメージを、アクリル絵の具やウッドバーニングで表現し、作品を見た方が、心地良く感じたり元気になったり、癒されたりするような、心に寄り添う作品制作をしています。
このアート展に行かなければ出会えないアーティストの方々との交流も醍醐味の一つ。日本の奥深さや面白さに改めて気付く事ができます。
ワークショップ詳細
<伝統工芸>
博多織:帯着付け体験
伊万里・有田焼:絵付け体験
美濃焼:アクセサリー作り体験
信州紬:機織り体験
京指物:象嵌絵はがき作り体験
東京友禅:型染体験
紀州漆器:ヒスイ蒔絵体験
また、この「The Art of Living – the Beauty of Japanese Art、アスコット‐アートのある暮らし – 未来につなげる日本のアート」では、2023年10月23日から29日までの期間、アートだけでなく、より深くアートに触れてほしいという願いからレストラン「TRIPLE ONE」にて、シンガポール生まれのアスコットブランドと草月流華道がコラボレーションした華やかなハイティーを期間限定で提供しています。
歴代駐日シンガポール大使が訪れるレストランのチキンライスは絶品です。ドリンクは、スパークリングワインや生ビール、ウィスキーなどのアルコールと種類豊富なティーが揃っています。
草月流華道家 石塚洸枝さんによる店内演出とハイティーに添える持ち帰りブーケの演出も非日常を感じることができます。
「アート・芸術」と「食」の融合はアートが日常に近い存在だと気付かされ美術館とはまた違った芸術の愉しみ方を発見できました。
「The Art of Living – the Beauty of Japanese Art、アスコット‐アートのある暮らし – 未来につなげる日本のアート」詳細
日程:2023年10月23日(月)~2023年10月29日(日)
時間:10:30 – 18:00 (最終日は17:00まで)
会場:アスコット丸の内東京(東京都千代田区大手町1丁目1-1 大手町パークビルディング22F)
※入場無料、宿泊以外の方もどなたでもお越しいただけます。
アスコット丸の内東京 ハイティー
場所:アスコット丸の内東京内 レストラン「TRIPLE ONE Singapore & Chinese Cuisine」
提供期間及び時間:2023年10月23日(月)~2023年10月29日(日)14:30 – 18:00(初日は15:00~一般公開、ラストオーダー17:30)
料金(お一人さま):8,000円(アルコールなし)、10,000円(スパークリングワイン等アルコールつき)税金、サービス料込
アスコット公式サイト:https://www.discoverasr.com/ja
Text /佐保田 香織
総合商社→流通コンサルタントを経て幼い頃から親しんだ和の世界へ。きものサロンを主宰し、着付けのマンツーマンレッスンや着物イベントを企画。着物で食べ歩きをするなかでフードアナリスト資格を取得し、フードアナリストとして商品開発やメニュー開発、メディアでの情報発信など食の分野でも活動している。