京都の老舗中の老舗が匠の味を一堂に会する貴重な機会、百味展に行ってきました。
「百味會(ひゃくみかい)」という集まりをご存じでしょうか?
戦後間もない昭和24年に「京都の伝統の味を守り抜こう」と「1名物1店」を原則に京都の料亭や和菓子、お酒やお漬物、湯葉などの嗜好品のお店が集まり、以来、一切の追加入を認めず(!!)今に至る老舗なかの老舗の集まりです。現在、64のお店が加盟しています。
5年に一度、「百味展」と称して一堂に集まりますが、今年は10月22,23日の二日間、祇園甲部歌舞練場で75周年記念の会が開催されました。
1名物1店ということは、「亀屋良永さんといえば、御池煎餅」、「二軒茶屋中村楼さんといえば祇園豆腐(田楽)」というように、代表銘菓やお料理などを展示するものです。
皆さん、代表銘菓やお料理とともに人気商品を並べ、秋の設えで展示を華やかに盛り上げていました。
次回の百味展は5年後、令和11(2029)年の予定です。
展示を見るだけでも楽しいですし、美味しいお菓子とお茶や点心、お寿司などをいただける席もあります。
一般の方も入場できますので、5年後、ぜひいらしてみてくださいね。
また、百味會の会員のお店を巡るのも京都観光の楽しみのひとつ。
ぜひ、お気に入りのお店の銘菓、代表料理を入り口にどんどん京都の楽しみ方を広げていってください。
京名物 百味會(ひゃくみかい)
http://www.kyomeibutuhyakumikai.jp/
Text /倉松知さと
関西在住。キャスター、歴史番組制作、京都情報ポッドキャスト制作などを担当後、京都・歴史ライターへ転向。
歴史ガイドブック『本当は怖い京都の話』(彩図社)ほか、京都新聞などでも執筆中。
主に京都、歴史ジャンルでのラジオ、テレビ出演、講演なども。日本旅行作家協会会員。国際京都学協会会員。最新活動は京菓子・山水會25周年記念展覧会トークイベント司会。