ステンドグラスの光に包まれたパワーあふれる雲仙の湯へ

2024年もいよいよ暮れてきましたが、今年は長めのホリデーシーズン、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?アメリカにいて、冬に最も恋しいのは”温泉”。大地のパワーあふれる雲仙で源泉かけ流しの湯が堪能できる星野リゾートの温泉旅館「界 雲仙」で、「ステンドグラス滞在プラン」でのロマンティックな時間を過ごしてきました。

今年、10月1日から宿泊者限定で長崎空港ー界 雲仙間および、諫早駅ー界 雲仙間の送迎が開始され、チェックイン&アウトの時間に合わせて空港からの移動は楽々です。到着すると隣で煙を上げている雲仙地獄のパワーに驚かされます。滞在翌朝には、雲仙地獄をパワーウォーキングで巡りながら、ストレッチやエクササイズを行うアクティビティも。

「界 雲仙」には、まさに湯浴みのために滞在できる「客室付き露天風呂」があります。露天風呂付き客室ではないところがミソ。客室には露天風呂とベッドルームの間に湯上り処まであって、雲仙地獄の湯けむりを感じる温泉を楽しんで、そのまま部屋でくつろげます。
「ステンドグラス滞在プラン」には、アペロに長崎県のスパークリングなど地酒と南蛮菓子がついていて、ステンドグラスの酒器でお酒をまったり楽しめます。

長崎県は、鎖国時代にも港が開かれ、和(日本)、華(中国)、蘭(オランダ)などの文化が混じり合った生活様式を取り入れてきた歴史があり、ステンドグラスが美しい教会も数多くあります。館内にもそんなステンドグラスがあちこちで光を放っています。源泉かけ流しのあつ湯、そしてゆる湯が楽しめる大浴場もこんな感じ。界 雲仙の温泉は鉄分が強い日には茶色、硫黄分が多い日には白色を帯びるのだとか。体が芯からあたたまるよき湯でした。

「ステンドグラス滞在プラン」では、さらに夕食の時には卓上をステンドグラスのキャンドルの光が照らし、卓袱料理をテーマに、メインはあご(トビウオ)の出汁で伊勢海老やふぐ、和牛のしゃぶしゃぶという特別会席を楽しめます。

界では、ご当地楽というその地の文化を楽しむアクティビティがあるのですが、ここ「界 雲仙」では、4人の天正遣欧少年使節によって長崎県島原半島にもたらされた活版印刷のルーツを学び、実際に活字を組んで活版印刷機でカードに印刷する体験もできます!
私は、旬のテレビドラマ『海に眠るダイヤモンド』にちなむ端島(軍艦島)の絵柄で、カードを作ってみました。そして、またお部屋でまったり温泉。

翌日の朝食は、長崎県島原地方の郷土料理で具たくさんの「貝雑煮」に、この日は焼き魚に鯖、豚の角煮なども出て、長崎の美味を最後まで堪能できました。

避暑地として有名な雲仙は冬には雪が降ることもあり、なおさら雲仙地獄のパワーあふれる温泉が身に沁みます。飛行機で羽田ー長崎は2時間、そこからシャトルバスで送迎してもらうとあっと言う間。非日常な温泉を楽しめます。

界 雲仙 1泊1名17,000円〜 https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaiunzen/

ステンドグラス滞在プラン https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaiunzen/activities/13962/

Text /小野アムスデン道子

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世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドを行き来しつつ、世界あちこちにも飛ぶ、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。インバウンド・コンサルタント。日本旅行作家協会会員。

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