90歳で亡くなるまで新たな表現に挑戦し続け、日本でも人気の高いスペインの芸術家ジュアン・ミロの大回顧展「ミロ展」が3月1日(土)から東京都美術館で始まっています。
ミロが1940年から41年にかけて描いた代表作の〈星座〉シリーズも3点が出品。戦火を逃れながら、夜や音楽、星を着想源にして全23点が描かれましたが、現在、シリーズの各作品は世界中に散らばっており、複数の作品をまとめてみられる機会はとても貴重です。
また、ミロの生涯をたどるように作品が並ぶ本展では、故郷カタルーニャの地で描いた初期の名作《ヤシの木のある家》、1920年代の傑作《オランダの室内I》、晩年を迎えても新たな表現に挑戦した《焼かれたカンヴァス2》など、各時代を代表する作品の数々が世界中から集います。
※内覧会で許可を得て撮影しています。

シュルレアリスム時代の傑作《オランダの室内Ⅰ》は、オマージュしたヘンドリク・ソルフの《リュートを弾く人》との対比が示されています。

戦火を逃れて、時代に対抗するように描かれた多くの作品や、代表作の〈星座〉シリーズも。

日本や東洋思想に影響を受けた後期の作品も並び、見応えがあります。
約100作品が揃うこの機会、ミロの生涯をかけたアートの取り組みをお見逃しなく。

「ミロ展」
会期:2025年7月6日まで
会場:東京都美術館
住所:東京都台東区上野公園8-36
電話番号:050-5541-8600
開館時間:9:30~17:30(金~20:00) ※入室は閉室の30分前まで
休館日:月(ただし、4月28日、5月5日は開室)、5月7日
料金:一般 2300円 / 大学生・専門学校生 1300円 / 65歳以上 1600円 / 18歳以下、高校生以下 無料
ext /W LIFE編集部