イタリアパビリオンが決勝の舞台に
いよいよ閉幕が近づいた大阪・関西万博で、10月1日、イタリアワインのソムリエのコンクール「第17回JETCUP(イタリアワイン・ベスト・ソムリエ・コンクール)」が大人気のイタリアパビリオンで行われました。

このコンクールは、現在イタリア全20州から厳選したワインやイタリア料理の核となる食材を約半世紀に渡り日本に紹介し続けている輸入商社・日欧商事株式会社(代表取締役社長ティエリー・コーヘン氏)が2007年から開催するもので、イタリアワインのソムリエの登竜門として毎年優秀な人材を輩出しています。

優勝者には在日イタリア共和国大使館公認のイタリアワイン大使の称号が授与される唯一のワインコンクールとあってソムリエたちは7月から熱い戦いを繰り広げてきました。
東京、大阪、名古屋、福岡の4会場で62名による一次予選を経て、2次予選、準決勝を勝ち抜いた3名が晴れ舞台である大阪・関西万博のイタリアパビリオンに登場。
3人はそれぞれワインの知識やサービスの技術を競いました。(登壇順に)
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佐賀県 唐津 内田尚伸さん(ディーヴァ イタリアーノ Diva Italiano)
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東京都 神楽坂 福元幸佑さん(神楽坂アッカ)
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東京都 人形町 桑原克也さん(フィルマメント Firmamento)

お客に扮してサービスを審査した樹林両氏は「今回は自由度が大きかったからサービスの幅がありました。こちらが言う前にサッと気付いて動いてくれた点などこれから期待できるなと思いました。」と各々を讃えていらっしゃいました。佐藤氏からはグラスの持つ位置など細かな評価の分かれ目の解説が。さすが元チャンピオンですね。
そして、審査の結果、優勝は東京 神楽坂アッカの福元幸佑さんでした。

「立場におごることなく、これからも日々努力を続け、イタリアワイン、そしてイタリアの文化を皆様に広めていけるような活動ができたらと思います」

皆さんも、機会があればぜひこの3人のお店で美味しいイタリアワインを楽しんでみてください!

大会の後、とっぷり暮れた万博会場をぶらり歩きました。夜風が心地よく、ドローンショーも偶然始まり、ラッキーでした。

夜8時過ぎ、デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンという5つの北欧諸国が共同で出しているレストランに奇跡的に並ばず入れて、偶然お一人様同士だった女性とシェアすることに。その方はなんと日々、お仕事帰りに来て楽しむ万博マスターでした!こんな素敵な一期一会を最後に味わえて、最高の大阪・関西万博となりました。
大阪・関西万博は10月13日(月)までですが、おうちで楽しめるバーチャル万博は10月13日(月)23時までアクセスできますよ。バーチャル万博 https://www.expo2025.or.jp/future-index/virtual/virtual-site/
また、ミャクミャク公式グッズは来年3月末まで販売を延長するそうです。
名残惜しいですが、最後まで思い思いの万博を楽しめたらいいですね。
取材協力/日欧商事 https://www.jetlc.co.jp/
Text /倉松知さと

関西在住。キャスター、歴史番組制作、京都情報ポッドキャスト制作などを担当後、京都・歴史ライターへ転向。
歴史ガイドブック『本当は怖い京都の話』(彩図社)ほか、京都新聞などでも執筆中。
主に京都、歴史ジャンルでのラジオ、テレビ出演、講演なども。日本旅行作家協会会員。国際京都学協会会員。最新活動は京菓子・山水會25周年記念展覧会トークイベント司会。