Youtube「腹ぺこジャーニー」のこやんさんが動画で紹介するとっておきの旅。おとな二人でさくっと行ける温泉、王道の箱根に取材に行って参りました。今回の宿は、2025年8月13日にリニューアルオープンした星野リゾートの温泉旅館「界 箱根」です。

新宿駅から箱根湯本駅まで、全席指定で旅気分の上がる小田急ロマンスカーで約1時間半。
箱根湯本からは「箱根湯本温泉旅館送迎バス」や箱根登山バスで、葛原下車。本数が多くはないので事前に時刻表をチェックしましょう。
そんな小田急ロマンスカーから始まるこやんさんの動画はこちら:
「界 箱根」の客室は、東海道の旅人の道具をモチーフにしたアートや寄木細工を設えた箱根らしさあふれる「ご当地部屋」の「箱根ごこちの間」。そして全室、大きな窓から須雲川を望むリバービューです。
今回宿泊したのは、リニューアルで誕生した新しい客室「箱根ごこちスイート」。

広々したリビングでピクチャーウィンドウの眺めにうっとり。4名宿泊可でベッドルームは2つに分かれています。2世代など2家族でも泊まりやすそう。そして、露天風呂に湯上がりに一息つける石の間まで!
リニューアルでもう一つ誕生したのが、中庭にあるパブリックスペース「さわ茶屋」(トップ画像)。木々に囲まれた気持ちのいい空間で、お昼はお茶とお団子、夜はハーブティーや焼酎にちょい足しのスパイスなどが無料でふるまわれ、東海道を旅する人がほっと一息つく気分を味わえます。

さて、界でいつも楽しいのが地域の魅力を満喫できるおもてなし「ご当地楽」の時間。リニューアルでご当地楽を楽しむスペースが新たに出来ました。木の種類の多い箱根ではいろんな木の色や木目を生かした箱根寄木細工が伝統工芸になっています。「界 箱根」では、寄木細工の制作工程の一部「寄木細工のずく引き体験」ができます。寄木細工の美しい紋様を作るのは、なみなみならぬ経験が必要だとわかります。いや、これ本当に難しい!
自分で引いた”ずく”は写真フレームに貼って、その時に撮ってもらった思い出の写真と一緒に持ち帰れます。

温泉と食事は、温泉旅館の最も大事なポイント。温泉の半露天風呂は、湯と四季の美しい眺めに浸れます。ナトリウム塩化物泉で体がほかほか温まり、お肌もすべすべするうれしい泉質です。

夕食は「明治の牛鍋会席」。メインの「明治の牛鍋」は、欧米人や上流階級の人が早くから温泉保養地として箱根に訪れたことにちなみ、さしの入った牛肉をすき鍋で仕上げた一品で、ステーキすき焼きとも言える贅沢なおいしさです。また、朝食には、甘酒オレンジのお目覚から始まって、たくさんのおかずに焼き魚、そしてヘルシーな野菜と豚肉のせいろ蒸しもなどが並び、朝から満ち足りた気分になります。
思い立ったらさっと行けるのが箱根のいいところ。温泉とふるまいに感じる箱根の歴史が楽しめる宿で美しい箱根の自然を満喫してみては?
界 箱根 https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaihakone/
Vlog /古山友子(こやん)

フードトラベラー&YouTuber 食べるついでに観光する自称フードトラベラー。学生の頃から旅好きで、海外のデスティネーションのPR会社を経て、現在は食のPR会社に勤務。食を通して観光やその土地の文化を知るのがマイブーム。街歩き、雑貨屋巡り、食べ歩き、旅のYouTube「腹ぺこジャーニー」を撮ってます。
腹ぺこジャーニー https://www.youtube.com/channel/UC4BzazavFxr6WIBxv7mgeKQ
Text/小野アムスデン道子

世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドを行き来しつつ、世界あちこちにも飛ぶ、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。インバウンド・コンサルタント。日本旅行作家協会会員。