エッグベネディクトやパンケーキ、フレンチトーストなどの朝食メニューが人気で、“ニューヨークの朝食の女王”と称賛されているレストラン「Sarabeth‘s(サラベス)」が12月15日、初の路面店となる表参道店をグランドオープンしました。

「サラベス」といえば1981年、サラベス・レヴィーンによりNYのアッパーウエストサイドに創業したレストラン。ハイカロリーなイメージがあるアメリカの伝統的なブレックファスト・メニューをヘルシーにアレンジし、多くのセレブリティが足を運ぶことも知られています。日本ではこれまで、東京駅、品川駅などの駅ビル店舗が中心でしたが、今回初の路面店と聞き、ワクワクした気分で試食会に出かけてきました。
初の路面店「サラベス 表参道店」の新たな試みとは?

創業者のサラベスさん、じつは大の日本贔屓。年に複数回は来日し、都内でショッピングやレストラン巡りを楽しんでいらっしゃるとのこと。なかでも表参道はお気に入りのスポットで、この地にお店を構えることは長年の念願だったといいます。満を持してオープンした路面店には、新たな取り組みが随所に見られました。

まず、これまでの店舗より重厚感のあるインテリア。ブレックファストやブランチ・メニューを提供する昼間の爽やかなイメージを残しつつ、ナイトタイムになると間接照明に包まれ、落ち着いた大人の表情を見せてくれます。
よりヘルシーに、ベジタリアン対応の店舗限定メニュー

もうひとつの特徴は、表参道店限定メニューが登場すること。ランチタイムから提供される「スピナッチ&マッシュルーム エッグベネディクト」は、ベジタリアンにも対応しています。エッグベネディクトといえば、スモークハムかベーコンに、ポーチドエッグとオランデーズソースの組み合わせが定番ですが、肉類の代わりにガーリックオイルでソテーしたたっぷりのホウレン草とマッシュルームを使い、フードダイバーシティにも配慮したとのこと。
ディナータイム限定で登場するのが、カリッとジューシーに揚げたチキンをハニーマスタードソースで楽しむ「クリスピーフライドチキン バターミルクコールスロー」。サイドにはバターミルクドレッシングで和えた人参と赤キャベツのコールスローがたっぷり! 上品な甘さの中にマスタードのピリッとした辛みが効いたソースは、ビールやワインとも相性抜群です。このメニューをそのままハンバーガーにアレンジした「クリスピーフライドチキンバーガー」は、終日オーダーできるメニューです。

果物の風味を生かしたフルーツスプレッドやソースのおいしさで知られるサラベスですが、その味わいをさらに引き立てているのが、ベースとなるパン。バーガー、フレンチトーストに使われているのは、「メゾンカイザー」がサラベスのメニューに合わせ作っているオリジナルブレッドときき、そのクオリティに納得です。

限定エコバッグ付きのコースメニューを要チェック!

コースメニューも見逃せません。ランチタイムの「 シグニチャーコース」(3,780円)は、ハーフサイズのエッグベネディクト加え、同じくハーフサイズのパンケーキかフレンチトーストにミニサイズのスープ、コーヒーか紅茶付き。サラベスの定番メニューを2種類同時に味わえるうえ、乾杯のドリンクが付きなのがうれしいですね。
前菜とメインをそれぞれ2~3種類から選べるのがディナーコース。「ライトディナーコース」と、ミニスプレッドのプレゼント付き「ディナーコース」があり、今ならオープン記念の限定エコバッグ付きです(エコバッグはなくなり次第終了)。
ブレックファスト&ブランチのイメージが定着している「サラベス」。国内5店舗目となる表参道店は、ディナーメニューとともにアルコールドリンクのラインナップが充実。おひとりでも女子会でも、最新のニューヨークの食のトレンドを居ながらにして楽しめるお店になっています。

数年前の朝食ブームで人気店を渡り歩き、ほぼ一生分のパンケーキと卵料理を食べてしまったと思っていた私ですが、サラベスの進化したメニューを堪能し、改めてそのおいしさに目覚めました。2026年には横浜・関内店がオープンし、国内各店舗で限定メニューの提供も予定しているとのこと。果たしてどんな料理が登場するのか、サラベスの進化したメニューがますます楽しみですね。
◆サラベス表参道店
住所:東京都港区北青山3-8-15 GREEN TERRACE表参道2F
TEL :03-6450-6474
営業時間:9:00~22:00(フード21:00、ドリンク21:30 L.O.)
https://sarabethsrestaurants.jp/location/omotesando/
Text/永田さち子

ライター・編集者。医学雑誌、スキー雑誌の編集を経てフリーランスに。旅行書、雑誌を中心に旅、グルメ、料理、健康コラムなどを執筆。ハワイに関する著書に、『ハワイのいいものほしいもの』『おひとりハワイの遊び方』『ハワイを歩いて楽しむ本』(実業之日本社)、『50歳からのHawaiiひとり時間』(産業編集センター)ほかがある。旅行情報サイト『Risvel(リスヴェル)』にコラムを連載中。http://www.risvel.com/column_list.php?cnid=6