京都・東山の隠れ家、
至高のウェルネスリゾートで非日常な時間を過ごす

海外からの観光客で、最近の京都は混んでいるという印象があるかもしれません。しかし、京都駅から車でわずか7分ほどの東山区、妙法院の向かいにたたずむラグジュアリーリゾート「シックスセンシズ 京都」は、そんな喧騒とはかけ離れた非日常な空間でした。

「シックスセンシズ」といえば、徹底してプラスチックを廃したサステナビリティと心身ともに整えるウェルネスをテーマにしていて、ここ京都はローマに次いで世界で2番目の都市型立地です。


到着すると、ロビーでウェルカムリチュアルとして粉香の「塗香(ずこう)」を手に少しつけ、和のなかにシナモンやハーブのスパイシーさもある香りをまといます。桂離宮の近くにある老舗「天香堂」のオリジナルの香りだそう。ゆず番茶とこはく糖のウェルカムもいただき、静かに心が落ち着くのを感じます。

ロビーは、日本を代表する古来の国際的作品「鳥獣人物戯画」をモチーフにしたウォールアートや、京都で伝統技法を受け継ぐ「楽焼」できた屏風が飾る美しい空間です。歴史や伝統、文化を踏まえたちょっとした遊び心がシックスセンシズらしい。また、視線の先に中庭があることで、内から外への自然な広がりを感じさせます。

81室ある客室もそんな遊び心とサステナビリティをあちこちに感じます。ドアサインは狐の面になっていて、「Don’t Disturb」にすると、目や髭の光が消えて、まるで眠っているような表情になる楽しさも。木がふんだんに使われた客室、ベッドヘッドはパタパタと木札を裏返すように朱色の面を出したりも。オリジナルのナチュラルなマットレスやTENTIALのリカバリーパジャマは、よき眠りを誘います。センスのよい和モダンな邸宅に招かれたような心地よさで、ホテルメイドのチップスやポップコーン、チョコチップクッキーが置かれているもうれしいおもてなしです。

客室が囲む中庭、豊国神社の敷地を借りた農園と京都の街中なのに、ゆとりを感じさせる造り、そこに充実したウェルネスメニューと贅沢なスパ、24節気をテーマに地元のサスティナブルな食材を活かしてクリエイティブな料理を提供するシーズナルダイニング「Sekki(節気)」、淹れたてコーヒーや自家製ドリンクが楽しめる「Café Sekki(カフェ 節気)」、女性のバーテンダーたちの創意あふれるカクテルバー「Nine Tails(ナインテイルズ)」などとても施設が充実しています。

特にウェルネスメニューでは、約40ものバイオマーカーによる心身のチェックに基づいた提案、バイオハッキングというデバイスを使った疲労からの回復がユニーク。京都「かづら清」の純粋つばき油をベースに使ったボディトリートメント、オーストラリア発でアーユルベーダの原理に基づくアロパセラピー「サトルエナジーズ」のスキンケア、さらにフィットネスやサウンドジャーニー、19メートルのプールでのスイミング、専用プールでのワッツと呼ばれる水中ボディワークなど組み合わせれば無数と言えそうなぐらい心身のためのプログラムが揃っています。経験したサウンドセラピーでは、様々なサウンドを用いて頭の中までもみほぐしてくれるような不思議な癒しの体験ができました。

とりわけ面白いのが「アースラボEarth Lab」の存在。客室に置かれたガラス瓶の飲料水とスパークリングウォーターをボトリングするほか、ここではサステナビリティーを実践するアクティビティを体験できます。シュレッダーにかけられた廃棄紙をさらに砕いて和紙を作ったり、自然素材で扇子の絵付けをしたり。伝統と文化のコンテンツのあふれる京都という街にあって、ホテルで過ごすということにここまで意味を見出せる所はありません。

また「Sekki」のディナーでは、季節野菜をフムスにしたりスイートポテトにパニプリ(インドの揚げスナック)が添えられていたり、あらゆる国の料理と発酵やら蒸しやら昆布締めやら料理の手法で、想像を超えたひねりでシンプルな素材が生きるというクリエイティブな料理を味わいました。特に、鰆がサボイキャベツと蒸し焼きにされた一品(写真左)はほっくりとおいしく、八朔とセロリがなんともみずみずしさを添えて絶品でした。写真右は、近江牛ランプの昆布締めグリルと季節野菜のロースト。

食後は、「Nine Tails」でカクテルを一杯。写真左は、シグニチャーの「カモミール コスモポリタン 」でカモミール白ウォッカ、柑橘スピリッツ、クランベリージュース。モクテルも充実、静岡の富士のシングルモルトなど珍しい日本のウィスキーも味わえます。

そして朝食の充実度もまた特筆もの。

ビュフェ+メイン2品。ビュッフェのサラダや惣菜類の数の多さ、メインで卵料理を選ぶとさらにサイドを写真のようにいろいろ加えることも。驚かされるのはドリンク類で、胃腸も目覚めそうなジンジャージュースから、ケールやビーツ、そしてフルーツやハーブを加えたジュースが9種類も。どれもこれもフレッシュでおいしく、頼み放題なので全種類をお試し。

都の伝統文化が創り上げるこだわりとウェルネスとサスティナブルを追求するシックスセンスのラグジュリーな出会い、ここは心身にこれまでにない新鮮さをもたらしてくれる稀有な場所だと思います。

シックスセンシズ京都  https://www.sixsenses.com/jp/kyoto

Text/小野アムスデン道子

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世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドを行き来しつつ、世界あちこちにも飛ぶ、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。インバウンド・コンサルタント。日本旅行作家協会会員。


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