ワインを日常使いしたい大人女性に似合うワイン ボルドーのBBSとは?

ボルドーのワインと聞いて「お高いのでしょう?がっつりタンニンが効いて重たいのでしょう?だから、少し苦手です」と思っている方が多いのではないでしょうか。一口にボルドーと言っても地域によって格付けがあり、味や品質、価格もさまざまです。

格付けや年代にこだわるのもステキですが、気軽に飲めるボルドー、Bordeaux&Bordeaux Superieur(ボルドー&ボルドー・シュペリュール、略してBBS )をカジュアルに味わうのが新しいスタイルです。

 

国際女性デーの3月8日、BBS生産者と生産者組合・ユベールグルテル氏、女性が選ぶワイン「SAKURAアワード」審査責任者・田辺由美氏、第一回BBSコンクール優勝ソムリエ・井黒卓氏を交えてのティスティングディナーが八丁堀のブラッスリー「ギョラン」で行われました。

ボルドーは、フランスの南西部大西洋に面し、ガロンヌ川とジロンド川の両岸に広がる地域です。ボルドー(Bordeaux)の由来は「au bord de l’eau(水のほとり)」という古語から来ています。川の上流から下流、どの川のどちら側かで地区が分かれ、フランスA.O.C.(原産地統制呼称)の中では面積が最大。中でもBBSは、ボルドー全生産量の50%を占めています。価格的に比較的手頃で、タンニンも優しく飲みやすいものが多く、SAKURAアワードでもBBSのワインは数々の賞にノミネートされているほどの実力。

 

田辺氏曰く「ワインの市場は女性が大きくリードしている。1本の中のエレガントさ、酸、フィネス(洗練・上質感)を家庭でも楽しんでほしい」。ソムリエの井黒氏は、「初めて飲んだワインがその人に大きく刷り込まれて行くので、初めてのワインとして優しい価格帯だけれど上質なBBSのワインからデビューをすすめたい」とコメント。また、参加したワイン生産者の1人は、1700年代から続くシャトーの5代目とのことで「伝統を守りつつ、畑の質の向上、新しい葡萄品種の栽培や珍しい葡萄のブレンドなど、自分らしさを加えて進化させている」とのこと。

 

また、赤だけでなく、白の評価も上がって来ています。さて、今夜はどのワインを選びますか? 安くておいしいボルドーを知っているのはなかなかカッコいいものです。ぜひBBSの中から自分の一本を見つけてみてください。

Text/早坂恵美

早稲田大学卒業後、地元広島の地域雑誌創刊編集長を経てフリーランスライターに。結婚して12年間の専業主婦の後、「saita」「STORY」などの女性雑誌を中心にライター業を再起動。47歳でワインのインポート会社を起業の後、飲食店も経営。現在は自然派ワインの販売を主な事業とする株式会社オーシャンダイナーズ代表取締役。横浜在住。

 

 

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