【お茶特集②】静岡の旅館でブレンド体験 魅せられるお茶の世界へ

一番茶が出回っておいしいお茶の飲める季節です。日本茶もコーヒーのように茶園のブレンドで味が決まるというもをご存知でしたか?そんな奥深いお茶の魅力を再発見できるという旅館に出かけた岡本きよみさんの体験レポートです。

もともとお茶に目がない私。

このところ外国人の日本茶専門家の話を立て続けに聞いたり、海外出張先でも抹茶や日本茶のお土産が喜ばれることが多くなり、ますます興味がわいていたところ、お茶のブレンド(合組)体験ができる旅館があると聞いてさっそく出かけてきました。

お茶どころ静岡県、浜松駅から無料送迎バスで約45分の「星野リゾート 界 遠州」は、奥深いお茶の世界を楽しめる温泉旅館。私が訪れたときにはちょうど中庭をリニューアルして茶畑に変えているところでした。3年程すると、宿泊客がここで茶摘み体験からお茶作り体験までできるよう計画中とのこと。

日本茶には現在50種以上の品種が登録されており、それぞれの品種や産地、畑によって、味や香り、甘さや渋みなどに違いがあります。合組は、原茶と呼ばれる単一品種のお茶(品種茶)をコーヒーのようにブレンドして、より深い味わいのお茶に仕上げる手法のことです。

「界 遠州」での合組体験では、天然のかぶせ茶と言われる山の中腹の木陰で育つ「やまかい」、フローラルで高貴な香りの「こうしゅん」、そして日本のお茶栽培の8割を占める「やぶきた」の3種類から自分の好きな品種2種を選んでブレンドします。

好きな品種を選ぶ前に、日本茶インストラクターである界 遠州のスタッフが、それぞれの品種茶を丁寧な水出し茶にしてくれて、まずはそれぞれ単一品種でのテイスティング。

「やぶきた」は、ああ、日本茶だなあという懐かしい味わい。

水出しの「こうしゅん」は、まるで日本料理の出汁のような繊細な味わいに大きな衝撃を受け、今後の人生まで変えそうな予感が(笑)そして、いままでに体験したことのない野性的な味わいの「やまかい」にも、日本茶の奥深さを感じました。

2種類のお茶の組み合わせを特別に御願いして、「こうしゅん」と、日本人が慣れ親しんできた「やぶきた」。そして「こうしゅん」と「やまかい」の合組を体験しました。(通常は一組のみ)

「やぶきた」と「こうしゅん」を合組したお茶は、慣れ親しんだ味にまろやかさと甘みがプラスされ、上品な味わいに。「やまかい」と「こうしゅん」のブレンドは、「こうしゅん」の甘さに野性味が加わったお茶になりました。

通常はお茶問屋で行われる合組ですが、単一品種茶を合わせて、自分で好みのお茶にブレンドする楽しみを知り、また今回味わった品種以外のお茶も、もっとテイスティングしたいという気持ちも大きくなりました。これからお茶の世界に深く足を踏み入れていきそうな、まさにワクワクとした気持ち。

そして、夜は温泉をゆっくりと楽しみ、浜名湖名物の鰻とらふぐが登場する会席に舌鼓。お茶と鰻!静岡ならではのおもてなしです。

■星野リゾート 界 遠州

住所:〒431-1209 静岡県浜松市西区舘山寺町399−1 電話:0570-073-011
https://kai-ryokan.jp/enshu/

 

翌日、まさに茶摘みの時季の茶畑を訪問して、製茶というお茶作りにトライすることになりました。この製茶がまたエキサイティング!その模様は次回に。

Text/岡本きよみ

食、旅、ウェルネス、美容、カルチャーなどのPR・プロモーション活動、国内外における取材・プレスツアーのコーディネーションを手がけるとともに、企業や自治体向けのレシピ開発等、国内外の旬の食材、郷土食や伝統食など食文化をテーマに活動。日本旅行作家協会会員

 

 

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