カルフォルニアワイン、ユニークな高品質の秘密は霧。都内で120種類が集合のテイスティングイベントも

日本がすっぽり入ってしまう1300km にも及ぶ長い海岸線とシエラ山脈に囲まれた地形の中に6のぶどう栽培地域が並ぶカリフォルニア。フロンティアスピリッツあふれるお国柄を反映し、様々な国からたどり着いた入植者が自由な発想でぶどう栽培を始め、現在は約5900軒ものぶどう農家が110ほどの品種を収穫しています。

砂、粘土、ローム層、花崗岩など狭い地域で異なるテロワール(土壌)の複雑さ、地理的条件がうみだす寒暖差と相まって、カリフォルニアワインの特徴である「ダイバーシティー(多様性)」を形成しています。

カリフォルニアは日照時間も長く、乾いた温暖な気候の地域。そこに北から冷気を運ぶアラスカ海流が流れ込み、夜間から早朝にかけて霧を発生させます。平野部ではヴェールのように土地を覆い、シエラ山脈にぶつかるとその麓では厚い層となり、溪谷や川に沿ってベルト状に冷気も流れていくのです。さんさんと太陽光が降り注ぐアメリカ西海岸のイメージは昼間のもの。夜間は地域によってかなり下がることもあり、海岸側と山脈側では10℃以上のひらきがあります。この特徴的な気候のおかげで、ぶどうは夜間に冷却されゆっくりと糖度があがっていくので、完熟した旨みと同時にエレガントな酸味をもち果実味豊かに育つのです。

食材の産地と消費する街が隣接することから、地産地消をうたい「farm to table(ファーム・トウ・テーブル)」のコンセプトが生まれるなど、世界のガストロノミー・トレンドを牽引しているカリフォルニア。

イノベイティブな新世代のレストランオーナーからのリクエストに応え、ワインメーカーもいろいろとチャレンジを続けます。「低アルコール、エレガント、長期熟成型」が今のカリフォルニアワインのトレンドだそうです。

 

カルフォルニア・ワイン・インスティチュート主催のテイスティングセミナーで、11種のカリフォルニアワインを試飲する機会に恵まれました。インポーター一押しという頼もしいラインナップは…。

ソノマから:キャノンボール、ガイザーピーク(ウォーターベンド)、マタンザス・クリーク、セゲシオ。

ソノマ・コーストから:ベンチ、セバスチャーニ。

アレキサンダー・ヴァレーから:ガイザーピーク(テクトニック)、マタンザス・クリーク。

チョークヒルの名前を使ったチョークヒル エステート。

ドライ・クリーク・ヴァレーから:大統領に捧げられたというフェデラリスト。

ロシアン・リヴァー・ヴァレーから:大人気のフランシス・フォード・コッポラ ディレクターズカット。

 

オリジナリティーを感じるラベル、軽い飲み口に重厚感あふれる味わい。

フランシス・フォード・コッポラのように、他業種からワイン事業に参画するケースが多いのもカルフォルニアワインの特徴のようです。

また、ソノマでは高級ワインのバレルオークションも頻繁に行われ、そこに訪れる富裕層のためにスパやホテル施設も充実しています。ソノマはバカンスがてらワイナリー巡りをするのにぴったりの場所ですね。

ソノマのワイン グランドテイスティング・イベント

ソノマのワイン生産者団体「ソノマカウンティ―・ヴィントナーズ」加盟のワイナリーが来日し、2018 年5月25日(金)19:00〜21:00に、東京都内の八芳園でテイスティングイベントを開催します。120種類以上のワイン、フィンガーフードとのペアリング、ソノマワインのミニセミナーはもちろんの事、チャリティーオークションも実施されます。参加費は6,000円(税込)で事前チケット購入制です。詳細は下記にてご確認ください。

https://www.drinksonomawine.com/

 

Text/草間由紀


PRコンサルタント。
食、美容、インテリアの外資ブランドPRを経て独立。ライフスタイル系ブランドのPR・ブランディング会社「fabcomm ファビュコム」を運営。ブログでは、都会型ライフスタイル、食べ歩きに関する情報を更新している。

Blog  https://ameblo.jp/cuisine-3137301

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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