フットウェア「MBT」&セラピスト・ショップオーナーであり、自らウェルネスな生活を実践する山田幸代さんが、毎日のランニングやエクササイズに使えるウェアラブルデバイスの中で、知名度のあるブランド「Fitbit」の新商品について使い心地のレポートをしてくれました。
2018年6月に発売されたばかりのFitbitの最軽量スマートウォッチ、Fitbit Versaを入手し使い始めました。見た目はスタイリッシュなデジタル腕時計ですが、使い心地はいかに?まずは毎朝の日課にしている5㎞のランニングで使用してみました。
選択して計測するエクササイズに関しては、「ラン」「バイク」「スイム」「トレッド」「ウェイトリフト」「インターバルタイマー」「ワークアウト」などの15種類以上の運動が用意されています。おもに時間と心拍数が計測されます。Versa自体にはGPSは搭載されておらず、正確な距離、速さを計測したい時は、スマートフォンのGPSに接続する必要があります。
私のようにいつも決まったコースと距離を走る場合は、時間と心拍数がわかれば十分です。最近は、いつもと違ったコースを走る時だけスマートフォンを携帯するといった感じで使っています。
持久力向上のために、心拍数を130~140bpm前後に保って30~40分程度の運動をすることを心掛けています。ですから、走りながらふと時計に目をやると心拍数が確認できる環境がベストです。ある程度スクリーンが大きいおかげで、とにかく文字が鮮明で、明るい陽射しの下でも瞬時に読むことができます。ランニングが終わった時には平均心拍数も算出してくれます。(昨日のランでは平均138bpmでした)
ちなみに目的が「脂肪燃焼」であれば、もう少しおさえめの120bpm前後の運動を目指すことになります。
こちらはアプリでランニングの内容を確認する画面です。
エクササイズの履歴は、スマートフォンと同期して、Fitbitアプリで管理ができます。「今週は〇日、〇時間走った」と一目瞭然なので、運動を継続するモチベーションになります。
ウォーキングに関しては、わざわざスタート&ストップの操作をしなくても自動で時間を計測してくれていました。また、水深50mまでの防水対応なので、雨の日やプールで泳ぐ時もずっとつけっぱなしで計測可能です。
エクササイズと関連して、もうひとつ気になる機能が!
このデバイスで音楽再生がができる点です。スマートフォンなしで、コレクションした音楽やDeezer(*1)で選曲したプレイリストから300曲以上の音楽を楽しめる機能です。
*1・・・Deezerはフランス発の定額制音楽ストリーミングサービス。2017年12月に日本上陸を果たしています。CD相当の音質で再生できるのだとか。
思わずイヤホンジャックを探してしまった私はやはり、旧型の人間?
もちろんイヤホンジャックはありません。Bluetoothヘッドフォンと接続するから、運動する際に煩わしいコードもなく好きな音楽を高音質で楽しめるわけですね。「ワークアウト中に音楽を聴く派」にはかなり魅力的な機能ではないでしょうか。これを機にBluetoothヘッドフォンを買ってみようかな?Deezerに登録してみようかな?という気にさせられます。
さらに、Fitbit Pay非接触決済に対応する店舗で簡単に支払いができる「ウォレットフリー機能」まで付いています。2018年9月現在の日本では未対応のようですが、導入された暁にはスマートフォンや小銭を持たずに、Versaをかざして「ピピッ」とお水など買ってみたいと思います。
使ってみて真っ先に優れていると思ったのは、デザインです。見た目の美しさと腕に巻いたフィット感。腕時計型の端末は、ほんの少しサイズが大きかったりベルトがしっくりこなかったりするだけで、だんだん着けるのがストレスになってしまいます。Fitbit Versaは、大きすぎず小さすぎずの絶妙なバランスです。
丸みを帯びた四角いシルエットは「いかにもギア」な感じがせず、スポーツウェアだけでなく普段のファッションにもすんなりなじみます。施術も行う仕事柄、腕から外すことも多いのですが、外したきり置き忘れることがほとんどありません。腕にあると落ち着く感じというのでしょうか。
文字通り昼夜を問わず装着し続けられる心地よさです。
アクセサリーバンドや時計画面のカスタマイズもでき、自分の好みや気分によって見た目を変えられるのも嬉しいです。 Fitbit https://www.fitbit.com/jp/home
次回は、引き続きFitbit Versaで睡眠や女性の健康をトラッキングする方法を詳しくレポートしていきます。
文/山田幸代
セラピスト・ショップオーナー。20歳よりセラピストとして働き、体内・外の健康と美容に関わる。2006年渋谷区に恵比寿コア http://coregallery.jp をオープン。「一生自分の足で歩くために!」をテーマに、生理学に基づいたフットウェア【MBT】の販売をメインに、足からの健康を提案している。好きな言葉は「審美眼」。