好きな場所で暮らす「co-living」 京都に新拠点がローンチ!

関西初めての拠点は京都

 先にW Lifeでも報じたシェアリングエコノミー最先端をいくco-livingサービス「アドレスADDress」(https://wlifejapan.com/2019/02/19/sharing-address/)。2019年7月よりサービスを開始し、着々と拠点を増やしています。8月には関西で初となる京都市伏見区の拠点がオープンしたので、実際に宿泊体験をしてきました。

拠点「もも山荘」のオープニングイベントに駆けつけた京都市長と伏見区長。左からからADDress代表の佐別当隆志氏、もも山荘オーナーの清水さん、京都市長、家守の高本昌宏氏、伏見区長

 京都といっても場所は伏見。かつては豊臣秀吉、徳川家康が居を構えた伏見城(現在は「伏見桃山城」と呼ばれています)を中心に、大名屋敷が軒を連ね、城下町を形成し……と、伏見には独特の文化があり、地元の人に「ご出身は?」と聞くと「京都」ではなく「伏見です」と答える人がほとんどだそう。そんな土地柄の街に“住む”体験ができるのはADDressならでは。“家守”と呼ばれる管理人さんもいるので、地元にすっとなじむことができるのがうれしいところです。

昭和レトロな雰囲気を楽しむ

「もも山荘」と呼ばれる新拠点は、京都駅から電車でわずか15分の近鉄丹波橋駅から徒歩2分という好立地。周囲は静かな住宅街です。築60年というこの建物、以前はなんと学生寮だったそう。一部をリノベーションして拠点に生まれ変わりました。入ってみると、砂利の敷かれた広い土間があり、IHヒーターと水道のある作業台が置かれています。リビングスペースは畳で、これも京都らしさを表しているそう。すっきりとしたデザインのモダンな和空間となっています。

学生寮時代に使われていた木札。リノベーション後は部屋数は少なくなり、その分リビングなどの共用スペースが増えた
シェアタイプの部屋。こちらは簡易キッチンとトイレが完備。キッチンは洗面台がわり? 昭和のかおりが漂う
2つある個室のひとつ。ホテルではないので、シーツなどは自分でセットする。階下には洗濯機もあり、住むための設備はばっちり

部屋は2タイプあり、二段ベッドが置かれたシェアルームと、室内にトイレとシャワー、キッチンが設置されている個室があります。筆者は今回個室タイプの部屋に滞在しましたが、まず感じたのが、“なつかしさ”でした。筆者自身は寮生活を送ったことはありませんが、学生のとき、大学近くのアパートに住む友人を訪ねると、こんな感じのキッチンがあったな、とノスタルジックな気分に。古い昭和の雰囲気が漂います。玄関の印象とはまったく異なり、“おしゃれ”とか“洗練されている”といったキーワードからは遠く離れているものの、なんとなく落ち着いてしまう。キッチンがあるので、簡単なものなら自炊も可能ゆえ、若い時の一人暮らしを思い起こすのです。遠くに踏み切りの音が聴こえるのも、なんだかナイスなアクセント。京都にいながらこの生活感って、なかなかないなぁと、とても居心地がよかったのが印象的でした。

家族利用もいいけれど……

ADDressの拠点は契約者とその一等親までが利用できるので、家族で訪れることも可能ですが、ここはやっぱりひとりで、学生気分を味わいながらふらふらするのがおすすめ。WiFiも完備されているので、仕事だってできちゃいます。連泊なら1週間まで滞在が可能なので、ぜひ京都を“我が町”として闊歩してほしいと思います。

ADDress https://address.love/

Text/岩佐史絵

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