自然広がる八ヶ岳で、土地のワインを堪能できる「星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳」。中でも「ワインスイートメゾネット」の限定プラン「ワインと出会うひととき」は、ワインのウェルカムドリンクから始まるワイン好きには至福のプラン。ソムリエの長久保正邦さんに案内していただきました。
「チェックインは、こちらの静かなプライベ―トスペースで。その時々で季節によって内容を変えています。本日は、爽やかな甲州のスパークリング「キザンスパークリング トラディッショナル・ブリュット甲州100%」と杏のシロップのカクテルをどうぞ」と長久保さん。軽やかな甘さで、旅の疲れが癒されます。「まずは、ワインセラーにご案内いたします。一緒に選んだワインは、後ほど一口サイズのアミューズとともにルームサービスでお届けします」とのこと。ワイン代は別料金ですが、持ち込み料はかかりません。
セラーには、350種類以上のワインが2,500本以上ずらりと並びます。長久保さんは「9割は、山梨と長野のワインで代表的な造り手のものはかなり揃います。加えて ワイナリーを巡ると新しいワインの造り手の情報も入ってきます。収穫前や1、2月といったワイナリーの閑散期にじっくり訪問をしています」とのこと、ここにはドメーヌ ミエ・イケノの希少なワインなど市場で手に入りにくいワインも。ワイン選びを長久保さんが手伝ってくれます。
そして、滞在する「ワインスイートメゾネット」へ。全体約100㎡で5名が定員、広々した1階の壁には八ヶ岳の峰々がワインカラーで描かれ、螺旋階段を上がると2階はシックな大人の雰囲気。ソファで壁に置かれた本を見たり、ワインを傾けながら大人の時間が過ごせます。
夕食は、メインダイニング「OTTO SETTE」の8杯のワインペアリングコース。長久保さんが一つ一つお料理に合わせてワインを選んだポイントを話してくれます。その中から印象的だった2本は、まず虹鱒・里芋・猪肉・海老の前菜と合わせた「笛吹甲州グリ・ド・グリ2018 (シャトーメルシャン)」。白ブドウを赤ワインのように皮と一緒に醸して仕込むオレンジワインです。独特の口当たりとタンニンが個性ある4品の前菜のどれとも合うのが驚き。
もう1本は、チーズのからまった鹿肉と蕪のラグーパスタに合わせた「ドメーヌ・ルバイヤート2013(丸藤葡萄酒工業)」プディベルド40%、カベルネ・ソーヴィニヨン40%、メルロー20%というアサンブラージュが実に見事で、濃厚なパスタにエレガントな赤ワインがぴったりです。
メニューは年に4回変わり、今は12月からの冬のメニュー。「ペアリングにあたっては、スタッフ全員が試食をする場にワインをずらりと並べてペアリングを決めていくんです」と長久保さん。2回ぐらいそれを繰り返して、最上のものを選ぶそう。8本それぞれの個性で料理をさらに引き立てるワインばかりでした。
夕食を終えて、ピーマン通りに出るとウィンターシーズンの間、1万2000本のワインボトルを使った輝くツリーが立ち並び、ため息の出る美しさ。特に12月25日まで高さ3mのシンボルクリスマスツリーがひと際光る「八ヶ岳クリスマスタウン2019」が開催されています。
もちろん滞在の合間に、まるで森の中の海のような波の出る屋内プールや葡萄の香りに包まれるVINO SPAのトリートメントを楽しむのもおすすめ。
至福のワイン滞在と幻想的な美しいツリー。このシーズンならではの魅力を満喫できる「星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳」でした。
星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳
住所:山梨県北杜市小淵沢町129-1 電話:0570-073-055(リゾナーレ予約センター) https://risonare.com/yatsugatake/
■「ワインスイートメゾネット」1泊朝食付、2名1室1名あたり32,000円(税・サ込)〜
■「ワインスイートメゾネット」限定プラン「ワインと出会うひととき」1日1組限定で1泊52,000円〜(2名1室利用時1名あたり、税別、2食付)で下記の内容を含む
宿泊、ウェルカムドリンクのワイン、ソムリエと共にワイン選ぶワインセラーの案内(ワイン別料金)、一口サイズのアミューズのルームサービス、滞在中・出発日に特典が受けられるワイナリーマップ、夕食(メインダイニング「OTTO SETTE」の8杯のワインペアリングコース)、朝食(ビュッフェ&グリルレストラン「YYgrill」
Text /W LIFE 編集部