美容に興味がある女性の間で人気が続いているブルーのお茶の名前は「バタフライピー・ティー」。目が覚めるようなロイヤル・ブルーの小さな花を咲かせるマメ科の植物です。タイが原産国で、タイ語で「アンチャン」、日本では「蝶豆」と呼ばれています。
タイのリゾートホテルにて。透き通った青みが美しいバタフライピー・ティーと、その色素を練り込んだ手作りパン。どちらも天然色素と思えないほどの発色です。
抗酸化作用のあるアントシアニンが豊富に含まれているため、アンチエイジング効果が期待できると言われています。ここ数年、この美しいお茶のブームが続いていますが、様々な美容効果があるだけでなく、眼精疲労回復やコレステロールを減らすといった健康効果も期待できるとのこと。
乾燥させた青い花をお茶にしたり、青の色素として製菓に使うのも楽しい。イマジネーションが膨らみます。
青い色素を持つ食材は食卓に登場することが少ないので、おもてなしに取り入れると会話が弾みます。お菓子を作る時にバタフライ・ピーから抽出した青の色素をクリームに入れて水色にしたり、ブルーの涼やかなゼリーを作ることもできます。
青いお茶にレモンを絞ると、鮮やかな紫色に早変わりします。まるで理科の実験のようで、特にお子さんのいらっしゃる家庭では盛り上がること間違いなしです。
青いお茶を魚の型に入れて凍らせて氷の魚を作り、炭酸水に泳がせてみました。
見た目が美しいだけでなく、美や健康も増進してくれる心強いバタフライピー・ティー。ぜひ、みなさんもお試しください。
Text : 栗尾モカ
シンガポール在住のライター・イラストレーター。光文社「STORY」など女性誌を中心にライフスタイルや旅の取材執筆、朝日新聞などにイラスト・コミックエッセイの連載多数。著書「女のネタ帖」(学研)「サロン・ド・勝負」(KADOKAWA)「おしゃれレスキュー帖」(KADOKAWA)