フィトセラピー(植物代替療法)という言葉を聞いたことがなくても、ハーブティーをたしなんだり、精油(エッセンシャルオイル)の香りをアロマで楽しんだりという人は多いのでは?自身の経験からハーブや精油が健康維持にもたらす力を実感し、メソッドを体系化して伝えるまでにいたった木谷 佳代さんに、そのSTORYをうかがいました。
木谷さんは、自らが立ち上げたSEAPJA(シーパ:SEA Phiytotherii Japan Association ) の代表として、アジアを拠点にハーブや精油を使ってのさまざまな講座・WEB講座・ワークショップを開催しています。“アジアを拠点に”というのは、現在のお住まいは、ご主人の赴任先であるスリランカ。講座は以前に住んでいたタイや帰省の時に日本で開催したり、最近はWEB講座をしたりと幅広く活動されています。
元々、自分自身が抱えていた婦人科系の不調に、対処療法的に医薬品をもらうのではなく、日々のセルフケアで改善をしていけないかと自分で勉強し始めたのがきっかけ。それまでも、ハーブやアロマには興味があって、ベルギーが本部のアロマテラピー協会のナードで学んだことも。
旦那様の赴任でタイに住むようになって、フランス人のアロマ専門家のアシスタントを務めることになり、日本で学んだアロマテラピーと解釈がずいぶん違うことに驚き、より深くフィトセラピーに目を向けることになったそう。
例えば、フランスでは、精油を飲んだりと代替医療として用いられています。何年も病院に通ってもよくならない症状が改善されたりということもある一方で、身体に取り入れるのはきちんと知識を持って臨まないと危険でもあります。また、日本でも部屋にいい香りをということで使う人が多いデュフューザーも、ずっと焚き続けるのはよくないそう。
タイでは、アシスタントを務めながら知識を深めていき、日本人の生徒への指導をまかされるように。その後、独立して講座やワークショップを開くまでになりました。ハーブティ―、アロマスプレー、肩こり対策オイルなどを作る気軽なワークショップから、SEAPJAハーバルライフアドバイザーというきちんと知識を修得してもらう講座も開催。1starから3starまで段階ごとに修了証も出すので、達成感もあって好評なのだとか。
その後、転勤でスリランカに。生徒さんもタイ、スリランカ、日本と広がって、オンライン講座を開くようにもなりました。2020年5月17、18日(日本時間 14:00〜16:30)には日本、バンコク、シンガポール、ホーチミン、ジャカルタ、台北に住む人を対象に「免疫力と薬草の講座(web)」を開催予定。申し込み〆切りは2020年5月14日。
詳しくはこちら https://seapja.org/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0/
自らの不調の克服から始まり、きちんとした知識を伝えたいという熱意が講座の開催に、そしてウェブを通じてもっとフィトセラピーへの理解が広がればと木谷さん。スリランカの自宅から夢はどんどん広がるのでした。
SEAPJA(シーパ:SEA Phiytotherii Japan Association )
Text /W LIFE 編集部