プロヴァンスはロゼの聖地?! 夏に合いそう3大アペラシオンのロゼをテイスティング

ワインの生産量ナンバー1は…実はイタリアですが、ロゼ生産量ナンバー1はフランス。そしてフランスの中でも生産量の90%以上をロゼに捧げているというロゼの聖地がプロヴァンスなんです。プロヴァンスワイン委員会が主催したプロヴァンスの3つアペラシオン:AOP(Appelation d’Origine Protégée 原産地保護呼称)

・コート・ド・プロヴァンス

・コトー・デクス・アン・プロヴァンス

・コトー・ヴァロワ・アン・プロヴァンス

から10銘柄のロゼを試飲するというテイスティングイベントをレポートします。

この日のロゼのワインセミナーの講師を務めたのは、ワインスクール レコール・デュ・ヴァン講師であり食レコ代表取締役としてワインとグルメの世界では知られた瀬川あずささん。ロゼは、柑橘類、花、黄色や赤色の果実のほか、ハーブやスパイスなど実に多彩なアロマを持っているので、いろんなお料理に合わせやすいというお話や、プロヴァンスでは2500年も前からロゼワインが造られていたこと、生産地によって個性がいろいろあってプロヴァンスは辛口でタイトな香り高い生産地であることなど、トリビアやワイン選びの参考になることなどをクイズ形式でレクチャー。

なんとなくアペリティフに軽く飲むイメージのあるロゼですが、いやいやメインのお料理に合わせての食中酒にも向くということで、早速、10銘柄をテイスティングしていくことに。

最初に飲んだ「リュミエール:AOPコトー・ヴァロワ・アン・プロヴァンス」は透明感あるロゼで、とてもクリスピー。海老とキャビアのカナッペにぴったりです。

今回、お料理をデモンストレーションしたのは南フランスの家庭料理が話題の「cocotte cuisine(ココット・キュイジーヌ)」シェフ、ファニー・フェルナンデスさん。日本語がとてもお上手で、ペアリングの解説もわかりやすい。

カンパーニュにエシレバターを塗ってハーブといくらを載せたトーストや、白パンにエシレバターとへしこ鯖というカナッペは、両方とも簡単に出来てロゼワインにぴったり。ハーブは、必ず入れるタイムとローズマリーが1:1、それにセージやオレガノをお好みで加えて。

このカナッペと一緒に写っている「ミラヴァル・ロゼ:AOPコート・ド・プロヴァンス」は、リッチでしっかりした味わいのロゼで、バターや脂のある魚介にぴったりでした。

また、こちらはエチケットがかわいいーと思わずジャケ買いしてしまう「キュヴェ・マリー・クリスティーヌ プロヴァンス ロゼ:AOPコート・ド・プロヴァンス」。ちょっと甘めのロマンティクなロゼでした。

10銘柄、それぞれに個性が違って、同じロゼでも確かに味わいに広がりがあるのを実感!プライスレンジも上は4,000円近いものから、こちらの「トゥールマリン:AOPコート・ド・プロヴァンス」は1880円(税別)とお手頃。でもバランスが取れた味わいのワインでした。

ジョージ・ルーカスやブラッド・ピットやアンジョリーナ・ジョリー(先ほどのミラヴァル・ロゼ)、ジョン・レジェンドなどプロヴァンスのロゼに魅せられて、ワイナリーに投資をしているセレブも多いそう。

色合いもきれいなプロヴァンスのロゼ。夏に屋外のテーブルでお料理に合わせてとっても楽しめそうです。

Text / W LIFE 編集部