W LIFE編集長の小野アムスデン道子です。W LIFEのテーマは、「40＋からの上質人生」ですが、今までのリセットというのではなく人生の幅をWに広げていけるヒントを発信したく「W LIFE」と命名しています。

私がインタビュアーを務めているパラレルキャリア情報発信メディア「Paranavi」。パラレルキャリアの中には、ビジネスだけにとらわれずボランティアなども含んでいて、「働く」の対価がお金だけではない「人生の糧」であることを教えてくれることも。これはW LIFE読者にとっても、ヒントや励ましになると思い、記事提携など今までもさせていただいてます。　

Paranavi  https://paranavi.jp/

そんな一つが、ここで抜粋する徳島県にUターンをして、独立起業してNPOの理事長や新興国の女性支援などたくさんのパラキャリを実践している笠井誉子（たかこ）さんの記事。 Paranaviインタビューから一部をご紹介します。

「笠井さんは、徳島県在住ですが、活躍の舞台は日本を飛び出して、中央アジアのキルギスにまで広がっています。短大を卒業後、東京で企業に就職していったん寿退社。２児を出産後に、長子が小学校に上がったタイミングで、時間の融通が効きやすい営業職を選んで社会復帰。人と会って話すのが好きで営業が天職となり、独立エージェントから始まって、営業や広報のサポート、女性向け商品・サービス・イベントの企画開発を手がけるまでに。

東京で開催された「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム」に招かれたことがきっかけで新興国の現状に興味を持ち始め、51歳で社会人インターンとしてカンボジアへ。これは「これまで頑張ってきた自分へのプレゼントだと思った」のだそう。帰国後、徳島県の国際交流センターで出会った人に誘われて、今度はキルギスへ。新興国の妊産婦支援やフェアトレード、SDGsの普及啓発の活動、また世界と日本を繋ぐ架け橋として、中央アジアの若者の就学や就業の支援を行っておられます。」

経済的自由を持つこと、決断力やフットワークの軽さ、国際的な広がりまで含む社会への関心などなど、インタビューをしながら「これは心にメモ」と思うお話がたくさんありました。詳しくは下記のParanavi インタビューもぜひご覧ください。

Paranavi　笠井さん記事　https://paranavi.jp/13378/

笠井さんも参加されたJWLI(日本女性リーダー育成支援事業を行うJapanese Women’s Leadership initiativeの略）の活動は、こうした女性の社会への変革やイノベーションのサポートになっています。米国マサチューセッツ州ボストン市のフィッシュ・ファミリー財団によって運営され、日本から派遣された女性フェロー研修生たちは、起業教育で全米ナンバーワンのバブソン大学での学びを含め、米国ボストンに４週間滞在しながらさらに行動力のあるリーダーに成長します。このJWLIボストンプログラムのエッセンスを、３日間に凝縮した合宿型研修JALI Bootcampを地方開催もしています。笠井さんは、自分が名古屋で参加したJWLI Bootcampを、次回2022年7月（予定）に徳島で開催すべく奮闘中。

JWLI  https://jwli.org/
JWLI Bootcamp https://jwlibootcamp.org/

またJWLIでは社会を変える草の根の女性リーダーを表彰するチャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞の推薦募集を2021年8月31日〆切で行っています。「特に今年は、コロナ禍で多くの社会課題が浮き彫りになりました。地道に、果敢に、草の根で、社会の課題に取り組む女性たちを、みなさんから寄せられた推薦をもとに選出します」とのこと。受賞者は100万円の賞金と活動へのサポートを受け取ります。

JWLIチャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞 https://jwliccja.org/

周辺を見渡して、（自分でやっているのでなくても）この活動を支えてあげたいという女性リーダーがいたらぜひ推薦を！

まずは関心を持つこと、そして行動すること。私は、W LIFEを読んで、小さなトピックでも、いろんな人がちょっと元気に、そしてよき生き方のきっかけを見つけていただけたらと思っています。

 

Text／小野アムスデン道子

世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドを行き来しつつ、世界あちこちにも飛ぶ、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。インバウンド・コンサルタント。日本旅行作家協会会員。