【観光局に聞きました】エア旅でドバイに行く7つの方法

海外旅行は我慢の今。時には今度に行く時のことを夢見て、またかつて行った旅先に思いを馳せてエア旅をしませんか?海外観光局に、日本からエア旅に行くためのとっておきの方法と、観光局だから聞けるレアな現地情報をうかがってきました。それではエア旅でドバイへGO !

回答:ドバイ政府観光・商務局 インターナショナル・オペレーションズ・シニア・マネージャー シャハブ・シャヤンさん

1.これ観たらもう気分はドバイっていう映画は?

ドバイが舞台になってる有名映画といえば『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(2011年)!この映画にはドバイを象徴する世界一高いビル、バージュ・カリファが登場します。

ドバイは映画のロケ地としても最適で、ボリウッド映画の「ウェルカム」と続編の「ウェルカム・バック」やノリウッド(ナイジェリア)映画の「ウェディング・パーティー2」などさまざまな映画が撮影されています。 

そしてちょうどドバイの映画に関する最新情報があります。

ドバイ政府観光・商務局がグローバルで行う「ドバイ・プレゼンツ Dubai Presents」キャンペーンです。 ハリウッドスターのジェシカ・アルバとザック・エフロンが出演するドバイを舞台にした6本のトレーラー(映画予告編)仕立ての動画がこれから順次公開されます。1本目はスパイ・アクションで、こちらからご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=Kafnhh-fl1A

この6本のトレーラーは世界中の方達に向けてドバイの素晴らしさを紹介するもので、 ドバイは、旅行者のお好みにあったさまざまなタイプの旅行ができるということを実感いただける内容です。 

2.お茶しながらドバイへのエア旅にふけるなら…?

私のお勧めは、ドバイで最も人気のある飲み物のひとつである「カラックチャイ」です。 スパイスの効いた紅茶にミルクを加えたものです。 カラックチャイのお供には、平たいパンにチップスオマーン、チーズスプレッド、ダクー(ホットソース)を詰めた「チップスオマーンパラタ」が最高ですね。

カラックチャイ

映画館では、日本でも人気だというHunter’sのポテトチップスや伝統的なポップコーンを楽しみますが、本当にお腹が空いているときは、多くの映画館で3コースの食事を席まで運んでくれるメニューが用意されています。

3.知られてないけどエア旅でトライしたいドバイの食べ物は…?

一日の始まりには、伝統的な首長国の朝食をお勧めします。 スクランブルエッグにトマト、ハーブ、サフランを加えた「バイト・タマット」や、デーツのシロップをかけた「カミーア」(伝統的な平たいパン)、「チェバブ」(甘いパンケーキ)などがお勧めです。 

東京では、伝統的なアラブのスイーツやデーツが味わえる表参道の「VIVEL Patisserie Tokyo」を訪れてみてはいかがでしょうか。

VIVEL Patisserie Tokyo https://vivel-japan.com/

4.ドバイらしい民族衣装といえば…?

エミラティの民族衣装は、誇りとアイデンティティの象徴であり、快適さと宗教的信条の遵守という2つを基準にデザインされています。ドバイでは、男性は足首までの長さのゆったりとした綿製の服を着ます。頭部を覆うグートラは、アガルと呼ばれる黒い紐で固定されています。もともとは、砂漠の環境から顔を守るために使われていた衣服です。

ドバイの女性は、伝統的にアバヤを着用します。洋服の上に羽織るか、ジャラビーヤと呼ばれる伝統的な長袖のワンピースを着ます。頭にはシェイラと呼ばれるスカーフを巻いています。アート地区であるアルサーカル・アベニューには、着物からインスピレーションを得たデザインの「Chi-Ka」というアバヤのショップがあります。

ドバイには200以上の国籍の人々が住んでいますが、居住者や訪問者にアバヤやカンドゥーラの着用を求めているわけではありません。 

5.ドバイの世界一の名所と言えば?

みなさんがご存知の、ヤシの木の形をした人工島、パーム・ジュメイラですが2021年に入り、新しい施設がオープンしています。まず、ナキールモールにできた、52階の展望台「The View」からは椰子の木の形のパームが見下ろせ、また、ドバイマリーナ、エイン・ドバイ(世界一の観覧車*間も無く完成予定)などを一望できます。St Regis、Fairmont the Palmなどのホテルもオープンし、今後Royal Atlantisもオープン予定です。  アトランティスホテルのアクアベンチャーは、スリルを味わいたい方にお勧めです。 私の最高のお気に入りは、パームを散策して、ウェストパームビーチにある多数あるレストランで夕日を見ながら食事をすることです。

6.ドバイでこんな穴場がと思う場所は?

シェイク・モハメッド文化理解センター(SMCCU)は、ドバイ首長国の文化、習慣、伝統、宗教についての海外からの旅行客やドバイ以外の国籍を持つ人たちに認識を深めてもらい、会話を促進し、文化的障壁を取り除くことを目的とした非営利団体が運営する施設。

SMCCUは、バール・ドバイの歴史的地区であるアル・ファヒディにあり、美しく修復された風の塔の家にあり、さまざまなアクティビティを提供しています。 中でも特にお勧めなのが、伝統的な料理を楽しみながら、地元の首長族と会話ができる文化的な食事会です。 現地人エミラティのホストがドバイでの暮らしや文化についての質問に喜んで答えてくれます。 

アルサーカルアベニューのクラフト・フレグランス・ラボ Oo La Lab

アート地区、アルサーカル・アベニューもお勧めのスポットです。 最初は小さな倉庫街だったのが、今ではアート、フード、ファッション、音楽が融合した都市のハブに変貌しています。 アートギャラリーを見て回ったり、eL Seedのカリグラフィティ・スタジオを覗いてみたり、クラフト・フレグランス・ラボであるOo La Labでオリジナルのブレンド香水を作ってみたりさまざまな楽しみ方ができます

7.ドバイで2021年10月1日から開催予定のドバイ万博とは?

今年10月1日から2022年3月31日までドバイで開催される「2020年国際博覧会」は、中東・アフリカ・南アジア(MEASA)地域で初めて開催される博覧会で、史上最多の190カ国以上がパビリオンを出展します。

DUBAI, OCTOBER 01 2020: General view of the Sustainability Pavilion at night. (Photo by Dany Eid/Expo 2020)

テーマは「Connecting Minds, Creating the Future(心をつなぎ、未来を創る)」で、サステナビリティ、モビリティ、オポチュニティというサブテーマが設定されています。

オポチュニティ地区にある日本館のテーマは”Join. Sync. Act “を掲げています。永山祐子氏とNTTファシリティーズが設計した日本館は、「麻の葉」と「アラベスク」を組み合わせたデザインで、日本と中東の長い歴史的つながりと文化的な交差を表現しています。

12月11日のジャパンデーをはじめ、6カ月間にわたってさまざまなイベントが開催されますので、ぜひお楽しみください。  

ドバイらしいスケールの大きな万国博覧会になりそうで、楽しみですね。改めましてドバイの基礎情報、現在の様子と読者に一言お願いします。

ドバイはUAE(アラブ首長国連邦)に七つある首長国のひとつです。日本からはエミレーツ航空が関空、成田、羽田空港から直行便を運航しており(*羽田線は運休中)、約11〜12時間でドバイに到着します。どの便も朝方に現地到着なので1日を有効に使えます。

ドバイは、世界一高いビルとして著名なバージュ・カリファ、世界一の噴水、パーム・ファウンテン、世界一大きな額縁、ドバイ・フレームなど多くの世界記録を持つ施設等で知られますが現在ギネス記録を468個(2021年5月現在)保有しており、注目を集め続けています。都市の印象が強いドバイですが、アラビア湾に浮かぶ、椰子の木の形のパーム・アイランドや豊かな海岸線に広がるビーチ・リゾートが楽しめます。また、1時間ほどのドライブで砂漠にも、さらに郊外の山と湖が広がるエコリゾートにもアクセスでき、その楽しみ方は多岐にわたります。住民の約9割が移住者で、200以上の国籍の人が暮らすドバイはアラブの文化はもとより、世界中の料理、文化が楽しめる場所でもあります。

コロナ感染症対策は官民一体で進められており、厳格なガイドラインに沿った予防策を徹底しているホテルや飲食店ほか商業施設に付与される「ドバイ・アシュアード」認証は2週間ごとの検査をクリアしないと更新されません。ワクチン接種率も世界トップクラスを誇ります。治安の面でも世界経済フォーラムの「旅行・観光競争力レポート2019」の安全部門でUAEは7位にランクイン、治安の良い街としても知られています。

ドバイは、世界でも先進的な数々の取り組みをしており、世界の80%以上の国へ8時間以内で行けるそのアクセスの良さ、安全性、デジタル環境、そして新たに設定されたバーチャルワーキングビザにより近年企業家からの注目が高まっています。

ドバイに旅行できるまでの間、最初にご紹介したハリウッドスターのジェシカ・アルバとザック・エフロンが主演する、ドバイを舞台にした6本の映画トレーラーをご覧ください。トレーラーに登場するドバイの街や自然をぞんぶんに楽しんで、次のドバイ旅行の計画を立ててみてください。

日本のみなさまがドバイを訪ねてくださる日を楽しみにしています。

ドバイ政府観光局・商務局 https://www.visitdubai.com/ja/

回答:ドバイ政府観光・商務局 インターナショナル・オペレーションズ・シニア・マネージャー シャハブ・シャヤンさん

   

Text/小野アムスデン道子

世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドを行き来しつつ、世界あちこちにも飛ぶ、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。インバウンド・コンサルタント。日本旅行作家協会会員。

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