【特別インタビュー】3年ぶりのコンサート、モンスター級ダンサーが集結した『REON JACK 4』は見逃せない!

 

9月11日からのソロコンサートを控えた元宝塚歌劇星組トップスター柚希礼音(ゆずき・れおん)さんに、W LIFEがインタビュー。舞台に芸術に旅に幅広く活躍するインタビュアー&コラムニストのマドモアゼル安原さんに執筆いただきました。 トップ画像:『REON JACK 2』(2017)

宝塚歌劇団で6年に渡って星組トップスターを務め、トップオブトップと呼ばれた伝説的存在の柚希礼音(ゆずき・れおん)。退団後はミュージカル、芝居に女優として多くの作品に立ち続けて舞台の第一線を走り続けています。

宝塚時代に日本武道館での単独コンサートを打ち立て、卒業後は『REON JACK』『REON JACK 2』『REON JACK 3』とさらに進化を遂げてきました。超実力派のダンサーとミュージシャンが参加し、コンサートの枠組みを超えた芸術性とエンターテインメント性の高いステージは高評価を受けて、多くのファンの心を鷲掴みにしています。そんな柚希さんに忙しい舞台稽古の間に、3年ぶりのコンサートとなる『REON JACK 4』についてインタビューを受けていただきました。

■各ジャンルのスーパースターが勢ぞろい

(左から)大村俊介(SHUN)、YOSHIE、柚希礼音、上野水香、宮尾俊太郎、クリスティアン・ロペス

通常の舞台は『REON JACK』ほど踊らないので、2か月前位からダンサーとしての体作りをする準備を徐々に始めて個人レッスンにも通っていました。公演1か月前の8月に入って、共演者との振付で朝から晩までお稽古をしています。足が棒になって動けず、Tシャツも5枚くらい着替えないといけないくらい汗を流しています(笑)。例えば、朝から歌稽古をして、タンゴで3時間、そこからコンテポラリーダンス…さらにスペシャルゲストの方々との歌やダンスの練習もありますので、凄いスケジュールですが、毎晩10時には寝るようにしています。

バレリーナの上野水香さんは『REON JACK 2』にもご出演頂いたのですが、いまだに一緒に踊るのは緊張します。お仕事で知り合い、一緒に舞台をやってみたいね、と前作に出演頂いたのが4年前。その間も、現役の道を極め続けていらっしゃいます。

バレエダンサーで俳優の宮尾俊太郎さんは、いつか『REON JACK』のコンサートに出たい、と以前よりおっしゃって下さっていました。ミュージカル『マタ・ハリ』で組ませていただいた際に、伸び伸びと踊らせてもらい、さすがダンスのサポートがプロフェッショナルだと感じました。

今回は私を含めて3人が、ドラマティックなコンテンポラリーダンスを踊ります。振付は、前回『REON JACK 3』で素晴らしい場面を作って頂いた、辻本知彦さんです。日本語歌詞のナンバーで、東京公演の上野水香さんとは私が男役を、北九州・大阪公演の宮尾さんとは私が女役を踊り分けます。最初にこの振付を見た時に、涙が流れました。芝居を見たという印象にして欲しい、と辻本さんにアドバイスをいただき、あれだけの実力のお二人が苦労して挑戦する姿を見て、もっと私も頑張らなければ、と心打たれながら稽古しています。男女では相手と絡む振りやソロパートも全て反対になるので最初は大変でしたが、型ではなく心で見せるという大きなテーマを目標に、今の私ならでは、のパフォーマンスをお見せしたい、と思います。

『REON JACK 2』より。クリスティアン・ロペスさんと男女のタンゴの踊り。

タンゴダンサーのクリスティアン・ロペスさんとは、『REON JACK』で初めて組みました。タンゴは、出来ない自分が嫌になるくらいに足の振りが多すぎて、一つ間違えると全てやり直し、という繰り返しです。今回は2016年以来、男性同士のタンゴをロペスさんと二人で踊り、スタイリッシュな場面になりそうです。リフトの振付がいつも凄いのですが、これまで以上のアクロバティックな技になっています。宝塚時代に娘役さんを何回もリフトしてきたこの大柄な私を持ち上げてくださるなんて、凄いな(笑)と思っています。

初の試み、日替わりで豪華スペシャルゲストが各会場で出演

(左から)甲斐翔真、夢咲ねね、佐藤隆紀(LE VELVETS)、湖月わたる、東啓介、西川貴教

歌手の西川貴教さん(大阪公演 9/26)のご参加は、まさかとびっくりしました(笑)。とても嬉しいです。風を用意しないと(笑)。せっかくご一緒させていただくので、西川さんの世界に飛び込もうと思っています。私が下級生の頃にトップスターだった湖月わたるさん(大阪公演 9/23,24)とは、夢が叶ってソフト帽をかぶるような男役同士のかっこいいダンスで15年ぶりに同じ舞台に立たせて頂きます。元トップ娘役で相手役を務めてくれた夢咲ねね(東京公演 9/12)との場面はかなり悩みましたが、今の二人が踊ったらどうなるだろう、という思い出のダンスシーンになります。日替わりゲストをお迎えして、トーク&コラボレーション場面をするのが今回初めてなので、公演中は常にドキドキしそうです。

楽曲に込めた思い

コンサートの新曲『PARTY!』

応援してくれる方々を思い浮かべて、会えたら大喜びしよう、元気づけたい、という明るい曲調で『I miss you』の作詞をしました。『PARTY!』は、人生の主役はみんなで脇役になる必要なんかない、耐えている時でもこの時間を楽しんで笑顔になって欲しい、というメッセージを歌詞に取り入れてもらいました。お客様の緊張を解きほぐせて、心の距離が近づき一緒に楽しく繋がれたらいいな、と思います。コンサートグッズの音や光でアピールしてくれたら嬉しいです。

W LIFE読者にメッセージ

『REON JACK 3』のときは30代でした。40代になって、今回のコンサートに臨むのに正直なところ、最初は恐れていました。しかし、道を極め続けている先輩や同世代の方々の姿を間近で見て、これから踊りをどうやっていこう、と考えるのは早いのでは、と思えました。積み上げて精進していれば大丈夫、これからです。年齢を考えてそろそろ穏やかに、と思わずに、沢山のことに挑戦してハードルを自分で作っていけば、きっと人生は楽しいと思います。

柚希礼音ソロコンサート『REON JACK 4』

2021年9月11日(土)~2021年9月26日(日)

[東京公演]TOKYO DOME CITY HALL : 9/11(土)〜9/12(日)

[北九州公演]北九州芸術劇場 大ホール:9/18 (土)〜9/19(日)

[大阪公演]梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ:9/23(木・祝)〜9/26 (日)

チケット情報詳細は、下記公式HPにてご確認ください。

https://reonjack.com

柚希礼音ソロコンサート『REON JACK 4』30秒SPOT動画
https://www.youtube.com/watch?v=UffGpK009vI

Text / マドモアゼル安原

エンタテインメント・ザファースト EntertainmentTheFirst 代表。新Webサイトが今後公開。CS放送舞台専門局、YSL BEAUTYのAD/PR/SPマーケティング、文化系雑誌マネージングエディターを経験。これまでのインタビュー人数は、舞台・音楽のジャンル、宝塚歌劇トップスター、海外アーティスト含む100人以上。ペンネームのマドモアゼル安原で「旅×エンタメ」コラム執筆中。

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