都心の眺望広がるラグジュアリーな空間で 楽しむお茶のモクテル

東京メトロ大手町の駅直結のラグジュアリーホテル「フォーシーズンズホテル東京大手町」。最上階の39階にレセプション、レストラン、バーやラウンジがあります。まず、エレベーターでこの39階へ。目の前に皇居の森が広がる「ザ ラウンジ」の眺望にはいつも圧倒されますが、夜景と水に映り込むモニュメントがまた美しい。


この「ザ ラウンジ」で楽しめるこだわった日本茶のセレクション、旬の味覚を生かしたアフタヌーンティーなどが素晴らしく、いつもお席が埋まっています。まだ、お昼だしお酒というよりお茶という気分なら、バー「VIRTÙ ヴェルテュ」でモクテルを楽しむというのも一つの手。

洗練されたアールデコ風のインテリアの大人の空間は、とても落ち着きます。
4種類のお茶をベースにしたモクテルの中から、私がチョイスしたのは「ORIENTAL FLORA」で包種茶(パオチョンチャー)と呼ばれる半発酵茶のみなみさやか、アーモンドミルクピューレ、サーブの後にピスタチオオイルをスポイドで一滴たらします。

口に含むとフルーティーなみなみさやかに、やわらかなな甘みというより旨味を添えるアーモンドピューレが絶妙なバランス。そして最後にお茶の少しの苦みをニュアンスとして感じます。ピスタチオの香ばしさもいい仕事をしていて、洗練されたおいしいモクテル。お酒はまったく入ってないのですが、一緒に出てくるゴーダチーズと生ハムにもぴったりくるから不思議。

ちょっとお酒には早い、遅い午後と夜の間、こんなモクテルでゆっくりと友人と過ごすのもとてもいいものです。話も弾んで、いつの間にか夜の帳が下りてました。


VIRTÙには、ヴィンテージや国産のスピリッツ、希少なコニャックなどを使ったオリジナルなカクテルも素晴らしいです。そのまま今度はお酒に移るのもいい。

コロナでお酒を控えていた時期にモクテルのおいしさに気づいて、午後のお茶の代わりに午後のバーで楽しむ最近でした。

フォーシーズンズホテル東京大手町 https://www.fourseasons.com/jp/otemachi/

Text/小野アムスデン道子

世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドを行き来しつつ、世界あちこちにも飛ぶ、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。インバウンド・コンサルタント。日本旅行作家協会会員。



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