laid-back in Hawaii 心地よい風の吹くハワイは今

この夏、オレゴン州ポートランドで過ごしていたのですが、ワクチン接種が進むといち早く外向きになっていたアメリカ。家族一緒に旅行できる数少ない機会、やはりどこかに行きたくなります。いろいろ考えてアメリカでは国内の旅先ハワイのオアフ島に行こうということに。以前には、日本から本土に向かう時によく立ち寄っていたのですが、実に6年ぶり。日本人に人気のあるワイキキは今どんな感じなのだろうという興味もありました。

アメリカの夏休みにあたる7月、8月には、これまで旅行を止めていたアメリカ人が本土からどっとハワイに押し寄せて、レンタカーが足りないという事態になっていたほど。ところが、コロナ感染の再拡大で8月25日のイゲ知事のハワイへの渡航自粛要請が出ると夏休みの終了と共にいきなり観光客の波が引いてました。私たちは、かなり前から航空券も取っていてキャンセルは不可。家族全員ワクチン接種も完了しているので、8月末のワイキキ行きを敢行することにしました。本土からハワイ州への渡航は、ワクチン接種を完了していれば日本からの渡航のようにコロナ陰性証明は必要なく、ハワイ州の「Safe Travels Program セーフトラベルズプログラム」に健康状態や渡航情報を事前登録し、出発24時間以内に健康状態の再確認への回答して取得したQRコードを空港到着時に提示。チェックはスムーズに済みました。

宿泊は、ホノルルの中心にあるレトロ・ブティックホテル「星野リゾート サーフジャック ハワイ」で。フレンドリーなスタッフが迎えてくれて、館内をハワイで活躍するアーティストの作品が飾るとても居心地のよいホテルです。夕方にはアイコニックなプールの横でローカルミュージシャンがライブで演奏。やはりこんな風に音楽が流れてくるのがとてもハワイらしくていい感じです。

星野リゾート サーフジャック ハワイ https://surfjack.jp/

さて、ワイキキでローカルビーチなどを回るのに必須なのはレンタカー。空港で借りて戻す人も多いのですが、ホノルルの空港からワイキキまではそんなに遠くもないので、滞在中2日間だけ借りたいなと、ワイキキでのカーレンタルを探して、知り合いが紹介してくれたのが「ホノルルオートレンタル」。100万ドルの対人対物保険、車両保険、搭乗者保険、レンタカーTAXやハワイ州税も含まれたパッケージ料金。日本人の経営ですべて日本語対応可能で、手続きがとてもスムーズ。

ホノルルオートレンタル https://werentacar.com/

まずは、ワイキキ中心にぶらぶら。週末のカラカウア大通りはパフォーマーも出て賑わっていました。知事の自粛要請の後でもあり8割ぐらいの人はマスクをしていましたが、活気のある通りにはやっぱりうきうきします。ワイキキ近くのビーチも一時期の人出は落ち着いて、マスクはしてませんが、ソーシャルディスタンスはとって楽しんでる感じです。久しぶりに訪れたカカアコが随分を様変わりして、ウォールアートがあちこちに描かれたトレンディなエリアになっているのに驚いたり。見上げた空の青さと心地よい風に、街中を歩いていてもハワイはやっぱり気持ちがいい!

翌日は、ホノルルオートレンタルで車を借りて、ぐるりとオアフ島を一周。ホノルルから車で30分ほど、白砂できれいな海のカイルアビーチはお気に入りで、洒落て個性的なお店も多いカイルアタウンに立ち寄るのも楽しみでした。ブティックを覗いて、新鮮なマグロで作ったポケをご飯の上にのっけてもらってテイクアウト。ビーチの木陰で海を見ながらのランチは最高でした。

今、オアフ島では、9月13日から60日間の予定でレストランなどの利用時にワクチン接種証明書か陰性証明書の提示が必要になっています。ハワイの島々は島ごとにコロナによる規制は異なりますし、コロナの状況によっても変わっていくでしょう。ルールを守らなければならないところはありますが、青い空や海、心地よい空気、音楽や文化などハワイの魅力はやはり格別でした。

コロナを経て、そんなハワイの魅力を守りながら観光に来てもらおうと今、ハワイではレスポンシブルツーリズムという「美しいハワイを未来につなげていく行動」が提唱されています。海洋生物の多さで知られるハナウマ湾自然保護区は、コロナによる閉鎖で透明度が上がったんですね。現在は、営業時間や入場人数を制限して再開されています。変わらぬハワイの魅力を保っていくのには、そのための意識と行動が必要だということ。そんなことを考えるようになったのは大きな変化だと思います。

ハワイ州観光局、レスポンシブルツーリズム特設サイト「Mālama Hawai’i(マラマハワイ)」 

https://www.allhawaii.jp/malamahawaii/

Text/小野アムスデン道子

世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドを行き来しつつ、世界あちこちにも飛ぶ、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。インバウンド・コンサルタント。日本旅行作家協会会員。

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