70歳を過ぎて好きを仕事に!勇気をくれる グランマ・モーゼス展―素敵な100年人生

世田谷美術館で、2021年11月21日(土)から生誕160年記念 「グランマ・モーゼス展―素敵な100年人生」展が始まりました。観終わって、「いくつになっても挑戦できる」「これからの晩年の人生が楽しみ」とわくわくした気持ちになりました。

展示会場の入り口には、クリスマスの飾りつけ。アメリカではモーゼスといえばクリスマスを連想するそう。

グランマ・モーゼスは、160年前(南北戦争の頃)、アメリカの北東部の農村に生まれ、結婚し、夫とともに農園を経営しながら5人の子どもを育て、様々な辛いこと、悲しいことがあっても、常に新しいことに挑戦し、明るく楽しい101年を生き抜いた女性です。

80点以上の絵画、刺繍絵、愛用品、資料など約130点の展示。たくましく誠実に、素敵な100歳を生きたモーゼスの世界は圧倒的で、見ごたえあります。

「もうアラフィフだし⤵アラカンだし⤵」なんて会話も増える昨今ですが、いやいや、グランマ・モーゼスは、アラコキ(古希=70歳)を超えてから初めてチューブ入りの絵具と絵筆を買います。得意だった刺繍が難しくなって絵筆をとり、好きに描いているうちに、80歳で初めての個展を開くことになります。そして101歳で亡くなるまで、彼女が経験した農村の暮らしを、1600点を超える作品に残します。

【シュガリング・オフ】。2月、メープルの樹液を家族総出で集め、野外で煮詰めてシロップや砂糖をつくる行事。モーゼスの代表作のひとつ。

春の訪れを告げる「シュガリング・オフ」(メープルシロップの採集)、晩夏の行事である「アップル・バター作り」、大勢で集まる手仕事「キルティング・ビー」(キルトづくり)、最高のイベント「クリスマス」など、モーゼスが体験した愛すべき農村の暮らしやイベントが描かれています。

【アップル・バター作り】。りんごを集め、果実の粉砕とサイダーづくり、皮むき、そして大鍋で煮詰めるなどの作業が同時の画面の中に描きこまれている。

すべてが手作りだった時代の農村の暮らしは、村の人々と助け合い、分かち合うことで生活が成り立っています。まさに「共助」、互いに助け合う精神で家族や近隣の人が安心して暮らしていくことが大切だったのです。これからの社会、私たちの生活でも、共助の精神が重要で、かつ楽しさをもたらしてくれるのではないかと、モーゼスは教えてくれます。

【虹】。101歳を3カ月後に控えたモーゼスによる最後の完成作とされる作品。

「私の人生は、振り返ればよく働いた一日のようなのでした。自分でもよくやったと思いますし、幸せで満足を覚えています。人生とは、私たち自身がつくりだすもの。いつもそうでしたし、これからもそうなのです。」

101歳で亡くなったモーゼスの晩年の言葉からは、熱心に懸命に働くことが、幸せのための秘訣であり、いくつになってもやりたいこと、新しいことに挑戦することが、さらに楽しく豊かな人生を築いてくれるのだと、改めて多くを学びました。

まだまだアラフィフ、アラカンの私たちが、これからの人生に勇気をもらえる「グランマ・モーゼス展」、おすすめします。そしてグランマ・モーゼスの、かわいくてキュートでなごめる絵画や愛用品、関連資料約130点がまとめて観られるのもとても貴重な機会です。

展示会名:グランマ・モーゼス展―素敵な100年人生

会期:2022年2月27日(日)まで

休館日:毎週月曜日(ただし、1/10(月・祝)は開館、翌1/11(火)休館)および12/29(水)~1/3(月)

開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)

会場:世田谷美術館

入場料(税込)

平日:一般 1,600円 /65歳以上 1,300円/大高生800円 / 中小生 500円 *日時指定制

詳しくは:https://grandma-moses.jp/

*コロナの感染状況などによって開館時間などに変更が生じる場合がありますので、詳細はHPから事前に確認ください。

Text / 糸藤友子


リクルート→ベネッセ→ミズノを経て、50歳で脳科学ベンチャーへ。母の死をキッカケに健康寿命の延伸をミッションと決める。「人生は1回きりの旅である」から、いろいろな人と出会い、様々な体験をして、豊かに生きたいと願う。ベンチャーでは、脳を計りながら鍛える“最新”脳トレサービスを立ち上げ中。【Active Brain CLUB】https://www.active-brain-club.com/ 【ストレスマネージャー】https://www.neu-active-brain.com/stress-manager/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です