東京から２時間半から３時間、長野の中心にある松本市は、江戸時代に松本藩の城下町として栄え、第２次世界大戦の戦火を逃れたために、今も2つの国宝、国登録有形文化財等の建物 が残っています。そんな【名建築】の残る松本市の魅力を広く発信する「マツモト建築芸術祭」が、2022 年 1 月 29 日(土) ~2 月 20 日(日) が松本市内の数々の【名建築】を会場に開催されます。

会場となるのは、国宝「旧開智学校」をはじめ、昭和初期に建設された国登録有形文化財「旧第一勧業銀行松本支店」、長 野県宝「旧念来寺鐘楼」ほか、ノスタルジックな趣でデザイン性に優れた建築など市内十数か所の【名建築】。

これらの会場に「実力派ア ーティスト」がコラボレーションして、いつもの見慣れた風景が、アート作品との相乗効果で特別な空間に一変します。 

出展アーティストは世界で活躍する若手から、地元ゆかりの重鎮まで十数名がそれぞれの建築空間を生かした展示を行います。たとえば、 松本出身で岡本太郎なや北野武など著名人のポートレートを撮影し、日本を代表する広告写真家の白鳥真太郎氏は、昭和の洋風建築が特徴の生家「白鳥写真館」を会場に。また、 老舗の高級料亭「割烹 松本館」が公開され、松本出身の彫刻家太田南海(1888-1959)の装飾芸術を堪能できます。

期 間中、参加アーティスト等によるトークイベントも計画されており、交流を通して市民がアートや建築に触れ合う機会を 提供されるそう。詳細は、「マツモト建築芸術祭のHPにて随時発表予定。

クラフトの街として知られる松本市ですが、アートを起爆剤とする名建築を巡ることで「アートに寄り添う文化都市」の新たな魅力を味わえそうです！

マツモト建築芸術祭 開催概要

■会 期: 2022年1月29日(土)~2月20日(日) 

■会 場: 松本市内十数か所 、確定施設 (順不同・2021年12月6日現在) は下記。
アルモニービアン/松本丸の内ホテル(旧第一勧業銀行松本支店)※※、旧開智学校※、割烹 松本館※※、旧念来寺鐘楼※※※、 池上邸土蔵、かわかみ建築設計室(旧松岡医院)※※、白鳥写真館、下町会館、宮島肉店、池上百竹亭 茶室、旧松本 カトリック教会司祭館※※※、松本聖十字教会※※、レストランヒカリヤ(旧光屋)※※、珈琲茶房かめのや、他
※:国宝 ※※:国登録有形文化財 ※※※:長野県宝

■出展アーティスト(アイウエオ順・2021 年 12 月 6 日現在) 

磯谷博史、井村一登、石川直樹、太田南海、河田誠一、釘町彰、白鳥真太郎、五月女哲平、土屋信子、 中島崇、本城直季、松澤宥、山内祥太、ロッテ・ライオン、他 

入場料: 無料 

URL: https://maaf.jp 

Text /  W LIFE 編集部